Original Album Classics / Rory Gallagher （2008）
正直自分は今までロリー・ギャラガー（Rory Gallagher）を聴いたことがなかった（もちろんテイストも）。全然。もちろんその名を聞いたことはあったし、自分の好きな音楽を考えると、それまで全く聴いたことがなかったのが不思議なくらいだが、なぜか機会は訪れなかった。自分が音楽の趣味を拡げていく時には、アルバム参加やコラボ、カヴァーなんかがきっかけになることが多いが、彼の場合そういうものにもほとんど引っ掛からなかったせいもある。
興味が無かった訳ではなかったので、それをブックオフの店頭で5枚組500円で見つけたら…買いでしょ、もちろん。実際手に取ってびっくりしたー、500円だもの。このシリーズはすでにいくつかのアーティストを持っているが、ほぼ最新のリマスター、ボーナストラック収録で、信じられない安さ（今回はちょっと例外ですが、普通に購入しても安い）。チープな造りなんて問題ない。昔のアナログ輸入盤のボール紙ジャケットを知っている人間からしたら、充分以上のクオリティ。
彼のディスコグラフィーには全く詳しくないので、収録された5枚がどの時代に属する何枚目のアルバムかも、調べて初めて知るという体たらく。一枚めの作品「Deuce」（セカンド・アルバム）ではかなり泥臭いブルース・ロックを演奏しているが、素朴なギターの音からは迫力を感じられ、若造とは思えない貫禄を感じることが出来る。さすが早熟のギタリスト。それがその次の「Calling Card」になるとグッと洗練されて、プロダクションが進歩したことを伺わせる。彼のキャリアからこの5枚の選択がどの程度妥当なものなのかは、自分のようなまだ一見の人間には分らないが、内容がとてもいいだけに、やっぱり個々のアルバムで出会っておきたかったなぁという後悔も少しある。これからじっくり聴き込んでいこう。
それでもこの値段だから即買いしたということもあり、この値付けをした（うっかりな？）ブックオフ店員に頭が上がらない(笑)。とてもいい買い物だった。こういう事があるから安い棚を覗くのも止められない。
ブックオフにて購入（￥500）
