ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

コンパル 大須本店 @名古屋市中区・大須

2014年05月31日 | 名古屋(中区 老舗)

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名古屋の老舗喫茶店と言ったら必ず名前が挙がる「コンパル」。戦後すぐ昭和22(1947)年創業とのこと。いつも店の前を通るのは名駅地下や栄地下だけれど、どうせなら本店に行こうと大須に行った際に立ち寄ってみる。この場所には昭和23年からとのこと。まだ休日の9時過ぎという早い時間。そろそろ大須の商店街も人が歩きはじめ、店舗もシャッターを上げ準備に入る頃。自転車は停まっていたが、前の通りは閑散としていたので、店に入ってびっくり。ほぼ満員。ひとり、カップル、家族連れ、ご高齢の方々、全体的には年齢層は高いが大盛況。みな当たり前のように店に入り、空いた席に座っていく。自分も目の前の席がちょうど空いたので着席。店内は昭和スタイルで古いが落ちつく空間だ。すぐに女性店員さんが水とおしぼりを運んできてくれる。

メニューを見て、コーヒーと数多いサンドイッチ・メニューの中からエッグサンドを注文。本当は名物という「海老フライサンド」にしようかと思ったが、朝からそんなの…と躊躇してしまった。それにしても海老フライが名古屋名物みたいに言われ始めたのはいつ頃からだろう。特にこの地ならではの名産ともされてないし(もちろん三河湾や伊勢湾では水揚げされるだろうが)、昔はそんなこと言ってなかったような…。タモリが名古屋を馬鹿にして、「海老フリャーとか言うんだろ」と茶化してからじゃないかという説に同意。名古屋出身の竹下景子あたりを相手によく言ってました。するとたかだか30年程か。もうこうなるとある意味、タモリは名古屋の大功労者ですね。

右側の厨房周りには調理、給仕の方合わせて8人もの店員がいる。店の面積に対して凄い密度。ただひっきりなしにサンドイッチの注文が入るので大忙しの様子だし、勝手に空いた席に座っていく客にもしっかり目が届いている。まず先にコーヒーが運ばれる。名古屋の老舗喫茶店のスタンダード、濃い色でしっかり苦い味に安心。自分はコーヒーに何も入れないが、特に年輩の方はこの中にたっぷりの砂糖とクリーム(この地方では「フレッシュ」と言います)を入れている。それも昔ながらの光景。そしてエッグサンドは平皿に乗って運ばれてきた。サンドイッチ用のパンを4枚使用していてたっぷりの量。これなら海老フライでも一緒か(笑)。玉子は焼きではなく、茹でたものをマヨネーズと和えてあるオーソドックスなタイプ。濃いコーヒーにはぴったり。量が多く、食べきれなかった分は「包んでもらえますか?」と尋ねると、快く引き受けてバッグに入れてくれた。(勘定は¥850)

コンパル 大須本店

愛知県名古屋市中区大須3-20-19

(コンパル大須本店 コンパル大須店 大須店)

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