キッス (2月23日 名古屋・日本ガイシホール)
キッス(Kiss)来日公演初日。今回の来日の目玉は「ももいろクローバーZとの競演!」なんだろう、世間的には(苦笑)…。自分はそっち方面に全く興味がないので、一緒に出るなら見送ろうと思っていたが、競演があるのは東京ドームだけということで、無事チケットを手に入れた。オリジナル・アルバムも全部揃っていない位で、熱心なキッス・ファンでは全然ないし、今までライヴを見に行った事もない。つまり全くのキッス・ライヴ初体験。しかも一番のお気に入りの曲がMTV素顔時代の「Heaven's On Fire」と、キッス・ファンからしたら「ド素人」もいいところ。自分の過去の音楽遍歴を見ても、なぜ彼らにハマらなかったかが全然分からないのだが…。当時小学生の坊主とキッスとのファースト・コンタクトがイマイチだったからか…(そのいきさつはこちら)。AC/DCも、エアロ(Aerosmith)も、クイーン(Queen)も大好きなのに…。やっと最近その魅力が分かってきて、後追いをしている次第。
さて、ライヴ会場の日本ガイシホールへ。グッズ売り場は混雑しているが、興味ないので無視して場内へ。今回のチケットは5列目という素晴らしい席をゲット出来た。席に着いてみると…、うわァ、こりゃ近い。テンションが上がってきた。ちなみに携帯・スマホでの写真撮影はOKでした。会場にはハードロックが流れているが、同世代のエアロやクイーンの曲もかけられているのがあっけらかんとしていて面白い。パッと見で2階席は半分くらいの入りか。少々寂しい。客層はもちろん(自分を含めて)中年が多いが、もう洋楽ライヴはこの年齢層が支えていると言って差し支えないだろう。
そして噂には聞いていたが、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の「Rock and Roll」(おいおい…)がフル音量で流れた後に暗転してキッス登場! のっけからパイロ(炎)、スモーク、レーザー、電飾、とド派手なギミックのオンパレード。席が前の方なので、上部スクリーンが頭の上にまで覆いかぶさっている感覚で、視界一杯が別世界なのが楽しい。パイロは自分が立っている席でも熱いくらいだから、メンバーは熱いだろうなァ。ポール・スタンレー(Paul Stanley)は肉厚で(笑)、なんか同じ人間ではないみたい。ジーン・シモンズ(Gene Simmons)は、もう見ているだけで笑顔になってくる。ロック至上最高のアイコンのひとつを目の前にしているという幸福感。
ライヴ内容を一言で表すと、「That's Entertainment!」。ポール、ジーン、それに現行の他のメンバーも自分の役割が何かを熟知していて、サービス精神の塊だ。相変わらず途中で「スキヤキ」を歌うのは何とかして欲しいが、これもサービス精神の表れ。彼らのステージはよく歌舞伎との類似性が語られるが、本当にその通りだった。隈取りあり、宙乗りあり、せり上がりあり、紙吹雪ありと、これでもかの「外連(けれん)」がたっぷり。どれもすでに分かりきった演出なんだろうけど、それでも楽しめるテーマ・パークみたいなライヴだ。予習の効果か、知らない曲が全く無かったので、ずっと集中して楽しめた。最後は「多過ぎやろ」という紙吹雪に埋もれて終了。いやぁ、行ってみて良かった。楽しかった!
そういえば、みなさん、どの曲だったか忘れたが(※)、途中でザ・フー(The Who)の「Won't Get Fooled Again」(6:40辺りからのくだり)をコピーして演ったのがお分かりだっただろうか?(しっかりレーザー光線とスモークもコピーしてました)。(※10でした)
<セットリスト>
01.Detroit Rock City
02.Creatures of the Night
03.Psycho Circus
04.Parasite
05.War Machine
06.Do You Love Me
07.Deuce
08.Hell or Hallelujah
09.I Love It Loud
10.Lick It Up
11.Bass Solo
12.God of Thunder
13.Hide Your Heart
14.Love Gun
15.Black Diamond
- Encore -
16.Shout It Out Loud
17.I Was Made for Lovin' You
18.Samurai Son
19.Rock and Roll All Nite
(kiss japan 2015 nagoya setlist キッス来日公演 ももいろクローバーZ ももクロ 夢の浮世に咲いてみな momoiro momoclo )