ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Sound Of The Jam / The Jam

2016年04月10日 | パンク・ニューウェーヴ

The Sound Of The Jam / The Jam (2002)

ザ・ジャム(The Jam)のディスコグラフィーは、初期のシングルやBBC音源の他、4枚目のオリジナル・アルバムまではアナログで、CDになってからは1983年のCompact SNAP!」というベスト盤1枚で愛聴していた。ただ「Compact SNAP!」は2枚組のアナログ収録曲を時間の関係上削っていたはず。その後はオリジナル音源をまるっと収録した5枚組ボックス・セットを購入した後、永らく聴いていなかったが、最近オリジナル・アルバムをCDで買い直したりしていて、安価だったこともあってついこの編集盤も手に入れた(よく考えたらボックス・セットがあるんだからどれも必要ないナ…)。2002年の編集だから、90年代のドンシャリ・リマスター(当時アナログ発売音源をCD化するに当たって、高音と低音を作為的に強調するリマスター作業が流行った)期を抜け、ごく自然に聞こえるのは有り難い。

選曲はちょっと変わっていて、いわゆる有名曲の収録はほどほどで、前述のベスト盤と比べても26曲中10曲かぶっているだけ。自分の好きな初期音源が少ないのは、彼らの音楽的評価からいって中・後期の方が評価が高いので仕方がないだろう。そんな中・後期でも、らしさを残しつつ少しマイナーな曲(シングルB面曲など)が選ばれているのが特徴。しかもいわゆる通常のヴァージョンでないものを織り交ぜていて、全部揃っているファンにも対応している。彼らのデビュー25周年を記念してコンパイルされた企画だったので過去のベスト盤と毛色の違った編集を目指したのだろう。通して聴いてみるとなかなか新鮮でいい。アナログ、シングル、CDと色々持っていながら、初期に思い入れが強すぎて自分が今までしっかり聴いてこなかったことを改めて認識。

中古店にて購入(¥180)

 

  • CD (2012/6/20)
  • Disc : 1
  • Label : USMジャパン
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