以前から気になっていた平田町の食堂「たこ文」へ。この辺りには初めて来たが、古い街並みが残っていたので、車を停めてまず街中を散策。店の横に駐車場があるが、店の前の道はかなり狭かったので車を取りに戻るのは止めて徒歩のまま暖簾が掛かったばかりの店へ。店に入ると土間にテーブル席が2つ程。ポップな色の椅子が昭和を感じさせる。土間には独立した焼き台があり、奥にガラス窓付きの調理場がある。高齢のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。テーブル席に腰掛け、生活感の残る少々雑多な店を見回す。壁に掛かった品札から選んだのは「お好焼・肉入」〔ママ〕。お願いすると主人が焼き台の上にのっていたやかん4つをどけて調理の準備。自分の席には小さいステンレス製のやかんでお茶が運ばれた。こちらの「お好焼」は重ね焼き。やはり東海地方のお好み焼は圧倒的に重ね焼きが多いナ。鉄板の上でじっくりヘラを使って焼かれ、小判型に成形され、上から刷毛でサラッとしたソースが何度か塗られ、ヘラで切って皿にのせられた。
早速いただく。中身はもっちりとした生地に豚肉、キャベツ、紅生姜というところ。シンプルだが紅生姜が効いていて旨い。あっさりしていたのであっという間に食べてしまった。量も多くなかったので調理を待っている間に気になった「チキンライス」を追加で注文。すぐに紙ナプキン巻のスプーンが用意された。思った通り「チキンライス」も鉄板でヘラを使っての調理。やや多めのライスが投入され下味が付けられている。玉ねぎはみじん切りでなくくし切り。「お待ちどうさま。」と平皿に盛られて供された。脇には紅生姜が添えてある。さっそくスプーンを入れていく。ケチャップでの味付けはごく控えめ。塩胡椒加減が絶妙で、旨い。チキンライスを頼むとケチャップの量が多くて酸味でげんなりすることもあるが、こちらの控えめな味付けはとてもいい感じだ。久々に旨いチキンライスを食べた。次は丼物にしてみようかな。(勘定は¥900)
↓ 店の近くにあった下見板張りの醫院「寺田内科」(建築詳細不明)◇。使われている様子は無かったが、状態は悪くなさそう。2階には欄干があったりして入院出来る部屋でもあったろうか。中を見てみたいなァ。
↓ こちらも古い町屋の並び(建築詳細不明)◇。住居として現役のようだ。奥の建物の屋根下には袖壁もあるから、かつてはその向こう隣にも建物が連なっていたのだろう。2階は虫籠窓(むしこまど)を改修したのだろうか。
御仕度 たこ文 (麺類食堂たこ文)
岐阜県海津市平田町今尾3135-3
( 平田町 ひらたちょう たこぶん 食堂 大衆食堂 麺類食堂 お好み焼き おこのみやき 洋食 丼物 うどん 近代建築 醫院 医院 町屋 日本家屋 )