愛知県一宮市の木曽川町近辺を自転車で散策。細くて古い通り(※)があったのでそこでお好み焼き屋へ入ろうとするも、電話注文が溜まっているようで「ちょっと時間がかかるんやけど…。」と女性主人。時間を潰して再訪することにして散策を再開。その通りで見付けた和菓子屋「虎屋」をのぞくことにする。日本中に数多ある「虎屋」の屋号。どう派生していったのか全然分からないが、こちらの創業はいつ頃だろう。店前に自転車を停めて中へ。ガラスショーケースの中には上生菓子の他、箱に詰められた菓子がいくつも。この辺りは戦国武将、山内一豊の生誕地らしいのでそれにちなんだ菓子もあるようだ。選んだのは外に幟が立っていた「いちご羽二重」と「草餅」。紙袋に包んでもらい家に持ち帰る。
※後から調べたら、この通りは岐阜の長良川から江戸まで鮎を運んだルート「鮎鮓街道(御鮨街道)」だった。
妻と分けっこ。「いちご羽二重」はその名の通り苺丸ごとを羽二重餅で包んだ”苺大福”。中に薄くあんこがくるんである。羽二重餅なので皮は手で持つと崩れてしまうほど軟らかく、苺の酸味(といっても甘いけれど)とあんこのお馴染みの組み合わせ。自分が小さい頃には全く無かった菓子だが、もう扱っていない店が無いほどの人気の和菓子になった。「草餅」は緑色濃く、上で摘んであるような独特の包み方。季節が外れているからか香りは少なめ。しっかりとした食感の皮の中につぶ餡。熱いお茶を淹れて美味しくいただいた。洋菓子はカステラとマドレーヌくらいだったが、旨そうな生姜煎餅や歌舞伎揚げがあったので次はそういうのも買ってみよう。(勘定失念)
↓ 通り沿いにある「善龍寺(河野善龍寺)」◇。なかなか立派な寺で敷地内にはタイル壁の洋風の建物があったりも。明治天皇巡幸の際の休憩所にもなったのだそうだ。気になるのは門の横にある2階建ての御堂(写真下2、3枚目)。2階は狭そうだがどうなっているんだろう。
↓ 「善龍寺」の道路を挟んだ向かいにある「秋葉神社◇」横の建物(倉庫?)は隅切り屋根の板張りで、塗られた色もスカイブルーと、ちょっと洋風なのが面白い。
御菓子処 虎屋
愛知県一宮市木曽川町黒田字西町北25
( 一宮 いちのみや 木曽川町 きそがわちょう とらや 虎屋菓子舗 和菓子 饅頭 まんじゅう いちご大福 苺大福 はぶたえ よもぎ餅 近代建築 )