Young Lions / Adrian Belew (1990)
エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)が1990年に発表した5枚目のソロ・アルバム。当時ブリューはデビッド・ボウイ(David Bowie)の「Sound+Vision Tour」にギタリスト兼音楽監督として参加しており、このアルバムでもボウイが2曲(「Pretty Pink Rose」「Gunman」)ヴォーカルで参加、1曲は共作もしている。当時どのくらい話題になったか記憶にないが、ボウイの目覚ましいキャリアの中ではあまり評価が高くなかった時期。ツアーで来日もしたけれどベスト・ヒット的な内容で、一部からはキャリアの終焉的な捉え方もされていたんじゃなかったかな(でも先述の「Pretty Pink Rose」は演奏したそうだ)。自分自身もこの頃はボウイを全然聴いていなかったしライヴに行こうとも思わなかった。
それはさておき、アルバムは予想よりもストレートなロック・ポップ・アルバムに仕上がっている。随所に彼らしいニュー・ウェーヴっぽさと(90年代だが)、クリムゾン(King Crimson)でも好調だったヴォーカル、それに変態ギターが上手くミックスされているが、でも特にギターに関しては05「I Am What I AM」ぐらいで他はおとなしめ。あくまでバック演奏に徹している感じ。クリムゾンの「Heartbeat」、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)のカヴァー「Not Alone Anymore」も収録されている。こうして見ると充分話題性もあるけれど当時の評価はどうだったんだろう。
ネットショップにて購入(¥465)
- Label : Atlantic
- ASIN : B000002IPJ
- Disc : 1