酷暑の続く8月のある休日。岐阜市三番町の「のはら湯」で火傷しそうな簡易スチームでたっぷりと汗を流し、冷たいビールを流し込みたいと営業している店を探すも思い当たらず。なにせ時間はまだ4時前という中途半端な時間。そういえば通し営業のラーメン屋があったと近くのバス停からわざわざ琴塚の「三條」へ。こちら昔は長く営業していた「赤のれん」だった所。その後はその主人の薫陶を受けて「一丁目赤のれん」となったが、あっという間に閉店。最近になって笠松の人気ラーメン店「三條」が支店を出した。最初の看板は”スタミナ肉ラーメン”だったはずだが、どういう訳か途中から”スタミナみそラーメン”と変わった(と思う)。バス停で降りてカンカン照りの下、店へ。この暑さでも入口は開け放しだ。以前と変わらずカウンター席のみ。店は男性1人で賄っている。
何はともあれ「ビール」をお願いするとサッポロ・ラガーの中瓶が出てきた。コップに注いでグイッとやると同量かと思われるくらいの滝の汗が流れてくる(苦笑)。一応カウンターの端にはエアコンが付いているが開け放しているからほぼ無意味。つまみには「どて」、それに「ベト皿」をお願いした。「どて」は平皿に牛スジの塊が6つ程。刻みネギと辛子が添えてある。こってりと濃いどて味噌で旨い。「ベト皿」はこの地方の人ならピンとくる、もやしやニラ、にんにくを炒めた、所謂ベトコンラーメンのヘッド。楕円の皿に盛られていてニンニクの粒は軽く10個以上も。チャーシュー片も入っていて、シャキシャキの食感のもやしと辛めの味付けがビールにいい感じ。
80年代のポップスをBGMにこれらをやっつけていると、どうしてもビールが足りない。ラーメン屋で何やってんだろうと思いつつも、汗をかきながらビールをもう1本追加していた。もうお腹は充分に足りていたが、ラーメン屋でラーメンを頼まないのも…と、つい「ラーメン」も追加。もうヤケクソ(苦笑)。品書きには「肉ラーメン」とあるだけだが、ベースは味噌なのだろう。先客の食べていた「ラーメン」を見て「屋台サイズかな?」と思って注文したのだが、出てきた品はフルサイズ。終わった…。濃いスープ、濃い粗ミンチ肉、濃いチャーシュー、濃い味玉と全てのパーツが濃い味で味噌というよりは醤油辛く感じるベトコンラーメン的な味の組立。麺は細ストレート麺。さすがにオッサンはこの濃さについていけない。必死で平らげてビールを流し込んだが、汗と共にとんでもない匂いを発しているだろう。帰りのバスではしっかりマスクをしたが、効果があったかどうか(乗客の皆さん、ゴメンナサイ)。もちろんこの日はこれで完全終了。(勘定は¥2,750)
↓ 平成17年(2005)に廃線となった名鉄美濃町線の琴塚駅のプラットホーム跡(建築詳細不明◇)。開業は明治だが、この施設の建造は不明。岐阜の町を車と一緒にチンチン電車が走っていた頃が懐かしい。
スタミナみそラーメン 三條
岐阜県岐阜市琴塚1-3-7
( 岐阜 ぎふ 琴塚 ことづか 名鉄琴塚駅 三條 さんじょう ベトコンラーメン三條 味噌ラーメン スタミナ味噌ラーメン どて煮 )