McDonald And Giles / McDonald And Giles (1970)
元キング・クリムゾン(King Crimson)のイアン・マクドナルド(Ian McDonald)とマイケル・ジャイルズ(Michael Giles)が、かの有名なキング・クリムゾンのデビュー・アルバム発表後にバンドを脱退して製作したアルバム。アルバムには2人の他、弟のピーター・ジャイルズ(Peter Giles)、スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)らが参加している。スティーヴは当時同じスタジオでトラフィック(Traffic)のレコーディングをしていたのだとか。脱退した2人だが、その後のクリムゾンのセカンドのレコーディングには参加しているというちょっと複雑な関係。
もちろんクリムゾン本体の一部だっただけあってクリムゾンと同じような空気感はしっかりとある。それでもメロディーを含めて抒情的で牧歌的なサウンド。どちらかというとクリムゾンよりはシド・バレット(Syd Barrett)辺りを彷彿とさせ、サウンドもアコースティック・ギターが中心となっている。元クリムゾンという情報が無ければ聴くことのなかったアルバムだとは思うが、後半の壮大な曲には初期クリムゾンの支柱的存在だったピート・シンフィールド(Peter Sinfield)も曲作り(主に作詞?)に参加している。意外に楽しめた。
ネット・ショップにて購入(¥657)
- Label : ダブリューイーエー・ジャパン
- ASIN : B00000721T
- Disc : 1