ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Eight Gigs A Week : The Steve Winwood Years / The Spencer Davis Group

2015年08月05日 | クラシック・ロック

Eight Gigs A Week : The Steve Winwood Years / The Spencer Davis Group (1996)

スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)在籍時の51曲を収録したスペンサー・デイヴィス・グループ(The Spencer Davis Group)の2枚組編集盤。リーダーはもちろんスペンサー・デイヴィスなのに、注目されるのはいつもスティーヴ・ウィンウッドが在籍したグループという事ばかりという少々気の毒なこのグループ。さもありなん、スティーヴがバンドに入ったのはなんと14歳の頃。兄貴と一緒だったとはいえ、「天才少年」ともてはやされただろうことは想像に難くない。キーボーディスト(兼ギタリスト)としての参加だが、なんと言っても驚くのはそのヴォーカル。当時もその「黒い」ヴォーカルが世間をあっと驚かせたそうだが、今聴いても、目をつぶればレイ・チャールズ(Ray Charles)が瞼に浮かぶ。元々の声がそうなのか、唱法を学習したのかは分からないが、驚くべきソウルフルな歌声だ。これが10代だとは…。彼のその後の活躍はご存じの通り。

オリジナル・アルバム(1枚も持ってません)収録曲は全て網羅されているとの事だが、発表順じゃないのがちょっと残念。曲順をバラしていいコンピ盤もたまにはあるが、ほとんどの場合、印象が散漫になってしまうんだよね。ま、短い在籍期間だから良しとしたんだろう。カヴァー曲ばっかりのイメージがある彼らだが、オリジナル曲もある事を初めて知る(名曲2-23、2-25も)。のちにストーンズ(The Rolling Stones)黄金期のプロデューサーとなるジミー・ミラー(Jimmy Miller)との共作曲も。ロック・ソウル好きのみならず、ジョージ―・フェイム(Georgie Fame)などのモッドっぽい曲が好きな人にもおすすめ。

オークションにて購入(¥869)

  • CD (1996/3/18)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Island

( スペンサー・デイビス・グループ スティービー・ウィンウッド )


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