岐阜県の岐南町にあるそば屋「更科」へ。”更科”という屋号の店はこの地域に沢山あるが、大元は京町の「更科」。そちらのHPに”この屋号の店のほとんどは暖簾分け”だという記述がある。こちらも50年以上の歴史があるという古い店なのできっとそうなんじゃないかな。隣には以前立ち寄ったインド料理屋「バングラキッチン」がある。暖簾をくぐるとご高齢の大柄な主人と女将、そして手伝いの給仕女性の3人体制。年季が入っている店内は時分時とあって混み合っている。掲げられた古い木製看板には”鴨なんば”の文字。でも注文したのは「冷やしたぬき」。この屋号の店に来ると馬鹿のひとつ覚えのように口をついて出てしまう(笑)。
しばらくして「冷やしたぬき」が供された。そばは、やや多めのしっかりと黒いつゆに浸っている。麺の上には、油揚げ、しっかりめに揚げられた天玉、刻みネギ。他には玉子焼きがのっているのが珍しい。そして鉢の縁にはねりわさびという定番の配置。細打ちのそばを手繰っていただくと、そばはキンキンに冷たくは締めておらず、自分好みでいい感じ。つゆは京町と比べると甘さが控えめかな。時折そばと一緒に口にはいるカリカリの天玉の食感がいい。するするとあっという間に平らげた。蒸し暑い日が続くのでこういうのが一番ぴったり(訪問6月)。次は涼しくなった頃に看板にあった「鴨なんば」をいただいてみよう。(勘定は¥750)
岐阜県羽島郡岐南町三宅5-39
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