ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Boulevard / St Germain

2015年05月17日 | ジャズ

 

Boulevard / St Germain (1995)

フランス人DJのLudovic Navarreによる(ユニット?)「St Germain」。どのカテゴリーに入れようか迷ったが、ハウス・ミュージック×ジャズという感じのクールなエレクトリック・ダンス・ミュージック。こういうスタイルの音楽はすっかり巷に浸透したので、今更ジャズ・ハウスうんぬんとは呼ばれないとは思うが、当時は打ち込み系のリズム音とジャジーな音楽の融合というのはとても新鮮だった。自分も「レア・グル―ヴ」なんていう視点から、いろいろ触手を伸ばして聴いてみて、聴く音楽の幅が拡がったように思う。

初めてこのSt Germainを知ったのはストーンズ(The Rolling Stones)の2003年のリックス・ツアーで、ステージ移動のブリッジに彼らの曲が使われたから。いつも先端流行音楽が好きなミック・ジャガー(Mick Jagger)の好みだとは思うが、ダンサブルな音楽にフレンチ・テイストの混ざった曲はお洒落でカッコよかった。昔から、ややもするとひとつのジャンルを微に入り細に入り詳しく探索していくことはあっても、この歳になるとなかなか新しい音楽に出会おうという機会はないものだが、気持ちの若いミック・ジャガー先生には、いつも様々な新しい音楽の窓口となっていただいている事が多い。

このアルバム、ヒットしたのは主にイギリスで、元々はフランスで1995年に発表されたもの。アメリカでは2002年にやっと再発表という形になったのだとか。基本、リフレインを続けるシンプルな打ち込み系のリズムとジャジーなベース・ラインに、キーボードやラッパなど様々な楽器のテイストが加わるインスト曲ばかりで、ところどころにフランス語や英語のナレーションが入る。1995年のハウス・ミュージックの全体像がどんなだったかもうあまり思い出せないが、今聴いても音の感じが全然古びていないので、当時としてはかなり洗練されていたんじゃないかな。

オークションにて購入(¥344)

  • CD (2002/3/26)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Pias America

( The Rolling Stones ローリング・ストーンズ Licks Tour 2003 Rose Rouge )


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