ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Power To Believe / King Crimson

2022年11月01日 | プログレッシヴ・ロック

The Power To Believe / King Crimson (2003)

2003年に発売されたキング・クリムゾン(King Crimson)の13枚目のオリジナル・アルバム。そして目下のところ最終のオリジナル・アルバムということになる。この時期のメンバーは、ロバート・フリップ(Robert Fripp)、エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)、トレイ・ガン(Trey Gunn)、パット・マステロット(Pat Mastelotto)の4人体制。御大フリップ翁が標榜していた「Nuovo Metal(ヌーヴォー・メタル)」というへヴィーなスタイルの完成形だそう。バンドはこの前にインダストリアル・バンドのTOOLらとツアーもしており、そういう方向性に突き進んでいたのだろう。

確かにギターの音色が歪んでへヴィーなのと、対比するかのように訪れる静寂が独特の雰囲気を醸し出していて、このメンバーでのクリムゾン作品としては異質なところも感じられる。02「Level Five」なんかは以降のライヴでずっと演奏されているニュー・スタンダード。フリップ翁もかなりお気に入りの様子だ。クリムゾンの影響を受けたであろうTOOLのサウンドと質感が似ているのは、あのフリップ翁が逆に彼らの影響を受けたということなのだろうか。前述の異質な客層の中でのツアーで若い聴衆にどう評価されたのかが気になるが、そのあたりは作品としては残っていないようだ。面白そうなのにナ。

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  • レーベル ‏ : ‎ ユニバーサルミュージック
  • ASIN ‏ : ‎ B00007K5C1
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1

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