ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Hard Again / Muddy Waters

2018年01月23日 | ブルーズ

Hard Again / Muddy Waters (1977)

シカゴ・ブルーズの王様、マディ・ウォータース(Muddy Waters)の1977年発表のアルバム。オリジナル・アルバムに1曲だけ追加されている。ずっとチェス・レコーズから発表されていた彼のアルバムだが、これは彼の大ファンだったジョニー・ウインター(Johnny Winter)が主導して作った3部作の初っ端で、Blue Sky Recordsから発売されている。自分が持っているアルバムは全部チェス時代の物ばかりで、正直ずっとこの晩年の録音(ほとんどが再録)には興味が無かったのだが、出典は忘れたがストーンズ(The Rolling Stones)のチャーリー・ワッツ(Charlie Watts)がインタビューか何かで、このアルバムの「Mannish Boy」は往時の作品を超えている旨発言していて気になったのでリマスターCDを買って聴いてみることに。

アルバムはその「Mannish Boy」から始まる。ぶっといマディのヴォーカルに合いの手を入れているのはジョニー・ウインター自身。切れ味鋭いハードエッジなブルース・ハープはジェームス・コットン(James Cotton)らしい。かっこいい…。マディは録音時63歳位。今でこそこの年齢では驚かないが、当時は完全に”お年寄り”扱いされてしかるべき年齢だろう。でも生き生きとしていて声量もたっぷり。ふつう昔の名曲の再録なんていうとどうしても勢いが無く、悪い意味でまとまった演奏になってしまい面白みに欠けて、結局元曲の良さを再認識させるだけになりがちだが、往時と遜色ないどころかバックの音のシャープな演奏もあって、さすがチャーリーが褒めるだけある素晴らしい録音となっている。バックを務めたのは、

Bob Margolin – guitar
Pinetop Perkins – piano
James Cotton – harmonica
Willie "Big Eyes" Smith – drums
Charles Calmese – bass
Johnny Winter – guitar, miscellaneous screaming, producer

という面々。マディのクレジットにはギターも載っているが実際に演奏はしていないらしい。他の曲の出来もすこぶる良く、マディの上機嫌と、プロデュースも担当したジョニー・ウインターの手応えが伝わってくるようだ。

オークションにて購入(¥530)

  • CD (2004/5/24)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Epic

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