愛知県を中心に何故かこの地方だけで昔から愛される生ケーキがある(←毎度お馴染み、この出だし…)。「パリジャン」「ファンシー」「ピレーネ」「アントルメ」「マロン」「ポワロン」等、様々な名称で呼ばれているが、元を辿ると同じ菓子職人に行き着くのだとか(※)。
※かつて一宮にあった「ボンボヌール」の工場長が開発したケーキで、独立して蟹江町「パリジャン」を開店し、現在東海地方に散らばる弟子筋等の店で様々な商品名で受け継がれているとの事です。
この菓子を扱う店をいくつも巡ってきたが、今回訪れたのは名古屋市の太閤通にある「ステラ・プリンス」。なかなかお洒落な外観で、上記のような”昭和な”菓子を扱う雰囲気ではないので代替わりしているかもしれない。店はコロナ禍によって入店人数を制限しているのかの貼紙があった。店内はガラス・ショーケースの中に様々な菓子が並ぶが生菓子(ケーキ)が中心のようだ。女性店員も何人も居て、次から次へと入ってくる客に対応している。人気あるんだなァ。例の菓子、こちらでの名前は「ステラ」。購入したのは「よもぎ抹茶ステラ」。少量で申し訳ないが勘定してもらい、店の外に出る。
自転車で近くの暗渠(あんきょ)と思われる上に設置された公園代りのベンチに座っていただくことに。袋から取り出すと、他ではビニール個別包装されているだけのことが多いあの4隅を折り返した独特の形のスポンジ・ケーキがしっかりと四角い透明容器に入っている。結構しっかりとした重さ。綺麗な緑色のスポンジ・ケーキの内側が茶色になっている。もちろん食感はフワフワで、”よもぎ”の風味こそあまり感じないが、中には小豆の粒がしっかりとしたあんこも入っており、これまた旨い。この日はまだ予定があったので買わなかったが、自分の好きな「レモンケーキ」をアレンジした「トラレモン」なるケーキがあるようなので、次はそれを買おうかな。(勘定は¥184/個)
↓ 太閤通から駅西銀座方面へ。歴史ある旅館「浅野屋」(昭和7年・1932・建造◇)を再訪。泊まってみたいんだけれど営業はしているかどうか不明。一度思い切って電話してみるか。
ステラ プリンス (Stella Prince)
愛知県名古屋市中村区太閤通7-15
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