The Quiet One (DVD) / Bill Wyman (2019)
元ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のベーシスト、ビル・ワイマン(Bill Wyman)に焦点を当てたというか、ビル自身が活動を振り返っているドキュメンタリー。ミック(Mick Jagger)、キース(Keith Richard※当時)、ブライアン(Brian Jones)と目立つメンバーの中にあって、タイトル通り”クワイエット・ワン”と称されたビル(←でも下半身はメンバーの中で一番”Loud”だった・笑)。彼はバンドに関するありとあらゆる物を収集していたコレクターとしても有名。そんな彼のアーカイブも利用して60年代から彼のミュージシャン人生と、主にストーンズを始めとする在籍したバンドを振り返る内容になっている。にしてもジャケットが地味過ぎないか?(笑)。
こういうドキュメンタリーでは権利関係や製作費の問題もあってオリジナル音源が使われないことも多いが、そこは現在冷遇されようとも元創設メンバー、しっかりとストーンズのオリジナル音源が使われている。映像はビル自身が撮影した貴重な映像も多く(彼は当時まだ珍しかった高級カメラや8ミリ・カメラ、ヴィデオ・カメラ等の最新機材を誰よりも早く所有していた)、メンバーの素の顔を窺い知ることの出来る場面もあって、ファンなら「も、もう少し長く見せてくれっ…。」と逆にフラストレーションが溜まってしまうかも。いつだって冷静(のように見える)なビルだが、70年代初め頃の財政難や音楽的な不遇(スタジオに行ったら自分のパートをキースが全部演奏し終わっていたとか…苦笑)もあって、メンバーの中でいち早くソロ活動をし、ヒット曲も出した。
ファンからするとビルがストーンズを脱退したことは残念だったが、映像の中でも後悔は全く無いと証言する。確かに不確定要素が多く、他のメンバー(主にミックとキース)に振り回されることの多いストーンズでの活動には辟易としていたんだろう。脱退後のフーテージはわずかだが、リラックスした演奏姿が印象的。って、ストーンズ時代から演奏姿は全然変わらないか(笑)。最後のレイ・チャールズ(Ray Charls)とのエピソードは感動的。
※自分はリージョン・フリーのDVDプレーヤーなので試聴出来ましたが、リージョン1で国内製品では見られない可能性があります
amazonにて購入(¥1,650)
- 販売元 : IFC Independent Film
- ASIN : B07VBH4PN9
- ディスク枚数 : 1
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