Duets / Johnny Cash & June Carter Cash (2006)
ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)と最愛の妻、ジューン・カーター(June Carter, のちにJune Carter Cash)のデュエット・ソングを集めたコンピレーション盤。最終曲はボックス・セット「The Legend」のリサーチの際に彼のスタジオで発見された未発表曲らしいが、他は既に発表済みの曲のはず。ジューンはかの有名な音楽一家、カーター・ファミリー(The Carter Family)に生まれ、彼女自身もキャッシュと同様にアメリカン・ミュージックへの功績が大きい。キャッシュのヒット曲「Ring Of Fire」も彼女が作曲していたとは今まで全然知らなかった。このコンピでは04と07のみがキャッシュが作曲に関わった曲で、後はカヴァー曲が占めている。
冒頭はボブ・ディラン(Bob Dylan)のカヴァー。60年代の終わりから70年代の初めにかけてキャッシュは相当ディランにご執心だったとみえて、曲をカヴァーしたり、一緒にテレビ出演したりと活動を共にしている。彼女は野太い声も出せるので、キャッシュの低音ヴォーカルと張り合う「Jackson」のような曲がライヴでのお約束。このアルバムにはスタジオ・ヴァージョンが収録されている(フェード・アウトが惜しい)。05はかの名ライヴ盤「At San Quentin」からのライヴ。凶悪犯罪者ばかり収容されていた男ばかりの監獄にジューン1人女性としてステージに上がるって、いくら警官に守られているとはいえ勇気あるなァ。70年代にキャッシュのコンサートが大がかりなショーに変貌した時でもジューンとのデュエットは続いている。彼女とのデュエットはショーには無くてはならない趣向だったのだろう。
中古店にて購入(¥550)
- Label : Columbia/Legacy Euro
- ASIN : B000DXSFA6
- Disc : 1
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます