ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Way Down In The Rust Bucket / Neil Young

2023年09月22日 | クラシック・ロック

Way Down In The Rust Bucket / Neil Young (2021)

ニール・ヤング(Neil Young)とクレイジー・ホース(Crazy Horse)の面々がRagged Glory Tourの前にウォーミング・アップとして行ったカリフォルニアはサンタ・クルズでのライブ録音。一連のライヴ・アーカイヴ・シリーズのひとつ。時は1990年。ニールが”The Godfather Of Grunge"として当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったシアトル勢(Nirvana、Pearl Jam、Soundgarden等)からリスペクトを受けていた頃。着飾らない普段着で、観客に歪んだギターやノイズの大音量を浴びせるニールは、実際にこの後パール・ジャムと一緒にアルバム製作をするまでになる。

ニールとバンドはそれぞれのパートがはっきりと分かれているようには聴こえなくて、一体になった音の塊となって押し寄せてくる感じ。曲も(昔の曲を含めて)分かり易いサビがあったりする曲は少ないけれど、ジャムっぽい演奏が続くのに飽きさせることがない不思議な集中力があってカッコイイ。自分は当時ニルヴァーナ以外のグランジ勢をよく聴いていたが、残念ながらニールの活動まではシンクロしておらず、充実していた彼の演奏をリアルタイムで聴けなかったことが悔やまれる(その後、少し遅れてアルバム「Ragged Glory」を購入した)。以前に購入したツアー音源のライヴ・アルバム「Weld」「Arc」をもう1度引っ張り出して聴き比べてみようかな。

ネット・ショップにて購入(¥1,382)

  • Label ‏ : ‎ WARNER RECORDS
  • ASIN ‏ : ‎ B08SZ1HYQ1
  • Disc ‏ : ‎ 2
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ぎふっ子 @岐阜県岐阜市

2023年09月22日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の岩崎にある洋食屋「ぎふっ子」へ。高富街道沿いにある店で駐車場も完備しているが、建物はあまり目立たなく訪れるのは初めて。店に入るとテーブル席が7つに小上がり席が2つほど。創業はいつ頃か知らないが少々年季が入っている感じ。雑誌とかが置いてあるから喫茶として利用する人も居るのかな。厨房には年配の主人、給仕はアルバイトらしき女性の2人。バイトの女性はまだ新人なのだろう、ちょっと慣れていない感じ。メニューの他に写真付きの品が貼り出してあり、「シチュー」と「ハンバーグ」が売りだと分かる。お願いしたのは「牛タンシチュー&ハンバーグ」。

しばらくして運ばれた「牛タンシチュー&ハンバーグ」はメインの他に茶碗のご飯にゴマドレのかかったサラダが付いている。煮込んだ牛タンはハンバーグの上に。デミ・ソースがたっぷりとかかっており、生クリームでマーブル模様になっている。ナイフとフォークでいただく。大きな牛タンは特有の食感もしっかり味わえて旨い。100gあるのだそう。下のハンバーグは玉ねぎ感は無いタイプだが軟らかく仕上がっていて、これもいい感じ。これが飛騨牛なのかな。掲げてあった写真とはデミの色も量も生クリームのかけかたも違うが、クリームがデミソースと1:1ぐらいに感じるほど多くてすぐにデミソースと混ざってしまい、デミソース自体の味は味わいづらいのでもう少し控えめでも…。食べ終わる頃には後客が続々と入って来てほぼ満席になった。次は単体のハンバーグか、オムライスをいただこうっと。(勘定は¥1,850)

 

飛騨牛ハンバーグ 和洋食&麺 ぎふっ子

岐阜県岐阜市岩崎1011-1

 

( 岐阜 ぎふ ぎふっこ 洋食 レストラン ハンバーグ ステーキ シチュー オムライス デミグラス・ソース )

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とみたや @福井県大野市

2023年09月21日 | 福井県

福井県大野市へのドライブ。福井といえば”おろしそば”。最初に入った「ときわ」でも食べられたけれど、”手打”と称するこちら「とみたや」で食べてみることに。路地を挟んだ向かいの駐車場に車を停めて暖簾をくぐる。店内は土間にテーブル席が3つ、小上がり席が2つとこじんまり。主人は木製の岡持ちをぶら下げてカブで出前に出て行った。給仕の女性に「おろしそば・冷」をお願いする。「量が少ないけどいいですか?」と尋ねられる。100gだそう(→大盛も出来る)。越前そばの標準はそのくらいらしい。連食なので願ったり叶ったり。仕切られた調理場で調理が始まった。出来上がるまでの間に品書きを眺める。こちらのカツ丼は玉子、ソース、しょうゆとの表記あり。

「おろしそば」が完成。小振りな器には水切りしたそばのみが盛ってあり、小鉢に大根おろしの入ったつゆが注いである。刻んだ青ネギと鰹節は別皿に。つゆを上からかけてしまうのが普通だろうが、ざるそばのようにしても食べられるな。自分は途中で全部投入。ごわっとした口当たりの平打ちの田舎そば。うん、旨い。大野在来そばで二八だそう。途中で薬味を追加しながら楽しんだ。おろしの辛味はほどほど。これは季節的なものもあるのかな。麺類食堂なのでそばとカツ丼以外にも、うどん、ラーメン、丼物、定食、洋食と、まだまだ食べてみたい品が沢山。(勘定は¥600)

 

 


 

↓ 店のすぐ隣の「伊阪医院」(建築詳細不明)。廃院だろうが古い医院には珍しく屋根までコンクリート打ちで、玄関脇には明かり取りのブロックガラスが埋め込まれたりしている。

 

 


 

 

手打そば・カツ丼 とみたや

福井県大野市春日1-4-17

 

( 福井 ふくい 大野 おおの とみたや そば 蕎麦 おろしそば 越前そば 手打そば 手打ちそば 手打ち蕎麦 かつ丼 麺類食堂 食堂 大衆食堂 近代建築 醫院 )

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一富士 @名古屋市守山区・大森 (2)

2023年09月20日 | 名古屋(千種区・守山区)

守山区にある食堂「一富士」へ。最近になってここに駐車場があることを知ったので訪れる機会が増えるかも。店の裏手、東側にある駐車場に車を停めて店へ。相変わらず外から中の様子は全く見えず。中に入ると奥のテレビはやっぱりお馬さん中継。もちろんテーブルを陣取った複数の客はみなビール瓶を立てている。空いている席に腰掛ける前に女将さんに「ライス(小)」と「貝汁」をお願いしておき、惣菜の並んだ棚を物色。「ポークソテー」(品名は無いので適当)の温めをお願いして「とろろ」を取って席に着く。

しばらくして女将さんが「ライス(小)」(たくあん付き)と、あさりがたっぷりと入った合わせ味噌の「貝汁」、温め直してくれたポークソテーを持って来てくれた。「とろろは出汁が入っとるけどお醤油もかけてね。」と醤油も置いてくれる。ずずっと味噌汁を啜る。食堂の貝汁って旨い。一度に沢山作るからかな。ちょっと煮詰まるからかな。刻み海苔のかかった「とろろ」に醤油を垂らしてご飯と一緒に掻き込む。「ポークソテー」は千切りキャベツ添え。肉は薄いが味付けも適度でいい感じ。こういう食堂のライスは小でも多め。それでも難なく胃袋に収まった。いつかドニチエコきっぷを買って1時間かけてバスで来て、お馬さん中継を観ながら酒を呑みたいな(打たないけど)。(勘定は¥520)

以前の記事はこちら (1

 

一富士

愛知県名古屋市守山区八剣1-501

 

( 名古屋 なごや いちふじ やつるぎ 大森 麺類食堂 大衆食堂 食堂 洋食 惣菜 酒場 鉄火場 競馬 競馬中継 )

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松竹大歌舞伎 「土屋主税」「汐汲」 @岐阜県岐阜市・岐阜市民会館

2023年09月19日 | 歌舞伎・文楽

松竹大歌舞伎 「土屋主税」「汐汲」(9月18日・岐阜市民会館)

久しぶりの巡業公演。雁治郎が座頭の公演。残暑厳しい中、岐阜市民会館へ出かけた。予想はしていたが、祝日でも客入りは低調。自分の席は12列目だったが、その後ろはほとんど誰も居ないくらいの客入り。雁治郎には悪いが知名度の高くない通好みの共演者ということもあるしなァ。でも岐阜市民会館はいつも客が少ないのでこんなものか(写真は入場時)。

「土屋主税(つちやちから)」は”玩辞楼十二曲”と呼ばれる初代雁治郎の当り役のひとつで雁治郎家のお家芸として代々に伝わる演目だそう。上方歌舞伎の世話物のイメージが強い雁治郎なので意外な演目だと思っていたらそういう訳があったのか。季節は外れているが忠臣蔵のスピンオフといった感じで、俳諧を織り交ぜて赤穂浪士の討ち入りにまつわる人々を描いた作品。酷暑の中、舞台に降る雪が涼し気でいい感じ(笑)。雁治郎演じる殿様の主税が俳諧の意味(討ち入りの予告)を知って喜ぶ姿、最初はふがいない奴と思われていた亀鶴演じる大高源吾が討ち入りを果たし、勇ましい姿で去っていく姿が印象的。

「汐汲」は都に帰ってしまった恋人を想って浜で海女・苅藻が舞う歌舞伎舞踊。演じるのは上村吉弥。ただ海女とは思えない島田髷に振袖姿のお姫様風っていうのが不思議。先程赤穂浪士を演じた大活躍の亀鶴は海女に絡んでくる此兵衛を演じている。横恋慕しているという設定だそうだが、舞台上はどう見ても海女を殺しに来ているとしか見えない(笑)。変化で苅藻の振袖の色が変わる度に会場からワァという歓声が上がる。ちゃんと大向う(「〇✕屋!」と声をかける人)も居る。コロナ禍では禁止されていたが、やはり見栄を切った時にはひと声欲しいもの。

自分は忠臣蔵の人間関係に詳しくないので楽しめるか不安だったが、一応色々予習して頭に入れていたし、分かり易い設定だったので充分楽しめた。にしてもこの忠臣蔵にまつわるストーリーはどうしてここまで昔の人々の心に訴えるんだろう。もっと勉強してみないと。

 


 

渡辺霞亭 作

一、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)

土屋主税     中村 鴈治郎
大高源吾     中村 亀鶴
お園         上村 吉太朗
西川頼母     中村 寿治郎
晋其角       嵐  橘三郎


二、汐汲(しおくみ)

蜑女苅藻     上村 吉弥
此兵衛       中村 亀鶴

 

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金光食堂 @岐阜県岐阜市 (4)

2023年09月19日 | 岐阜県(岐阜)

バスで移動していた酷暑のある日、昼をどこにしようか迷って島田西町のバス停で下車。「金光食堂」に向かった。少し歩いただけで汗が吹き出てくる。白い夏暖簾をくぐって店に入ると先客は2組。女将さんについ「ビール」をお願いしてしまう。出てきたのはアサヒ・スーパードライの大瓶。おお、大瓶か。つまみに何か頼もうか迷ったが、腹が減っていたので「カツカレーライス」をお願いすることにする。卓上の品書きはちょっと以前と違う気がするので書き直されたかな。

テレビの高校野球の音を聞きながら杯を重ねていると「カツカレーライス」が登場。大きな平皿に盛られていて、レタス、ミント(!)、福神漬が添えられている。味噌汁付き。カツは小さめで細くカットされている。カツのいくつかは残りのビールのお供にしてカレーに移行。じゃがいもや玉ねぎがゴロゴロしている甘口のカレー。旨い。少しソースを垂らしたくなる優しい味。にしてもミントが添えてあるって変わってるな。コクのある合わせ味噌の味噌汁も飲み干した。大瓶だったのでお腹もいっぱいに。近くのバス停は本数が少ないので乗り過ごす訳にはいかない。勘定してもらい慌てて外に出た。(勘定は¥1,400)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 


 

↓ バスが来るまでの数分間、土手を登って長良川の眺望を楽しむ。ジリジリと強い日差しが照りつけ、慌てて降りた。

 

 


 

 

金光 (金光食堂)

岐阜県岐阜市桜通6-24-2

 

( 岐阜 ぎふ かねみつ 金光 金光桜通 金光桜通支店 井口家 麺類食堂 大衆食堂 洋食 中華そば 丼物 カレーライス カツカレー ビール )

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轟 @岐阜県美濃加茂市

2023年09月18日 | 岐阜県(中濃)

何度も伺っている岐阜県美濃加茂市の喫茶レストラン「だいぎん」の横にありながら、最近まで全然知らなかった店、和食の「轟」に初めて入ってみた。建物の柱が派手で逆に店が埋没しちゃってるんだよなァ。外の幟で分かるように天ぷらがメインのよう。昼に店に入ってみると、店内はカウンターのみ8席。ちょうど自分が座って満席になった。昼は定食か丼かという感じ。忙しく立ち働く年配の主人に「天ぷら定食」をお願いした。まずはお茶、大葉を醤油に漬けたもの、味噌汁、ご飯が用意され、自分のすぐ前に入った3人組の客と同時に揚げたものから置いてくれる。

まずは海老が2尾。1品づつ4人分だし、自分は食べるのが早いので大変だが、手際よく進行していく。卓上にあったピンク色の岩塩は隣の客が使った後に元の場所に戻さないので使わず、終止天つゆでいただいた。さつま芋、かしわ、大葉、かぼちゃ、イカ、茄子と続き、最後にまた海老が2尾。大きくない海老だが計4本は凄い。揚がり具合もよく、旨い。揚げたてを口に放り込むのは幸せだ。外国では熱々の料理が出てくることってあまり無いから”ハフハフッ”なんてのは日本人ならではの感覚かな。ご飯のお代わりも出来るようだが自粛した。カウンターで天ぷらを食べる店でテレビの吉本新喜劇は要らないと思うが(笑)、夜はどんなのが食べられるのかな。(勘定は¥1,500)

 

和食の 轟(とどろき)

岐阜県美濃加茂市鴨川町3-10-21 大銀ビル1F

 

( 美濃加茂 みのかも だいぎん 大銀 とどろき 天麩羅 天婦羅 てんぷら定食 ランチ 季節料理 日本料理 )

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ときわ @福井県大野市 (※閉店)

2023年09月17日 | 福井県

以前バイクで福井県まで行こうと思って出掛けたが、時間の都合もあって途中で引き返した。この日は最初から大野市目指して車でドライヴ。156号線から158号線に入り、九頭竜湖を通って大野市へ。白鳥町辺りはバイパスが出来ていて随分アクセスが良くなった。朝食代わりに寄ったのは神明町にある麺類食堂「ときわ」。同じ屋号の店が中心部の三番通りにもあるが、そちらは創業昭和14年(1939)だそう。こちらは郊外の上庄街道沿いにある。暖簾をくぐると中はテーブル席が4つに小上がり席が3つ。土間には音ばかり大きい据置型の古いエアコンが鎮座している。高齢の女性主人が1人でやっていらっしゃった。越前といえば「おろしそば」だがそちらは別の店でいただくことにして、お願いしたのは「カツ丼(味噌汁付き)」。

福井県でカツ丼といえば某Y軒のソースカツ丼が有名。それに対してここ大野市の店では「しょうゆカツ丼」なるものの幟が目に付く。ただしそれは所謂”町おこし”的に近年になってから開発されたもののよう。そういう場合、メニューにはご丁寧に「ソースカツ丼」「醤油カツ丼」「玉子カツ丼」などと最初から書いてある店が多い。こちらの創業年は知らないがそういう記述は無く、ただ「カツ丼」と書いてあってワクワク。さてどんなカツ丼が出てくるだろう。

しばらくして途中から手伝いに入った娘さん(多分)が「カツ丼」を運んできてくれた。蓋付きの丼に盛られている。蓋を開けてみると…玉子とじタイプのカツ丼。なるほど。カツは薄めで小さくカットしてあり、玉ねぎと共に玉子でふわっととじられている。カツの下味はしっかりめ。旨い。味噌汁は白味噌。一緒に出てきた自家製と思われる分厚く切ったきゅうりのぬか漬けがめっぽう旨い。丼を食べ、ぬか漬けを齧って味噌汁と繰り返し、綺麗に平らげた。こちら「オムライス」や「チキンライス」「やきめし」なんかの洋食もある。次に機会があったらそいういうのを頼んでみようっと。(勘定は¥800)

 


 

↓ 好天の下、九頭竜湖を眺めながら福井県まで。

↓ ロックフィルの「九頭竜ダム」(昭和43年・1968・建造)。元々は地名から「長野ダム」と呼ばれていたけれど「長野県」と混同されるので改称されたのだとか。そのすぐ下に位置するのは「長野発電所」(昭和43年・1968・建造)

 

 


 

 

ときわ (ときわ食堂)

福井県大野市神明町517

※閉店されたようです

 

( 福井 ふくい おおの 越前 えちぜん ときわ ときわ食堂 ときわ食堂支店 食堂 麺類食堂 大衆食堂 洋食 ラーメン 中華そば かつ丼 ダム湖 閉店 廃業 )

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King Tubby Meets Rockers Uptown / Augustus Pablo

2023年09月16日 | レゲエ・スカ

King Tubby Meets Rockers Uptown / Augustus Pablo (1976)

1976年に発表されたオーガスタス・パブロ(Augustus Pablo)のアルバム。タイトル通りキング・タビ―(King Tubby)との共作で、チープなアルバム・カヴァーに反してレゲエにおける”ダブ”という手法を語る上で外せない1枚。と言いつつも自分は今までオーガスタス・パブロのアルバムは1枚も持っておらず、様々なコンピレーション盤で聴いていた程度。パブロを含む同年代のジャマイカのミュージシャンのディスコグラフィーはとにかく分かり辛く、今と違って80年代とかにはあまり参照できるような資料、文献も多くなく、それさえも正しいかどうか分からない状況だった。エンジニアのキング・タビ―はダブを語る上で一番最初に名前が出る重要人物。にも関わらず彼の素性ってあまり伝わってこず、映像を含めて資料は未だに多くないし、自分もあまりよく知らないまま。アルバムにはロビー・シェイクスピア(Robbie Shakespeare)や、バレット兄弟(Aston "Family Man" Barrett、Carlton "Carlie" Barrett)が参加している。

普通アルバムではキャッチーな曲が先頭だが、こちらはいきなりダブ。ヴォーカル無しでグッと腰を落とした分厚いベースとドラムスの音に、エフェクトのかかったギターが加わり、後にスタンダードになるダブの空間が拡がる。カッコイイ。パブロはピアニカ(英語ではMelodica)を駆使した先駆だとか。これがまた楽器のチープさを感じさせず雰囲気があっていい感じ。後のレゲエ・アーティストの多くはこのサウンドを模している。バックの演奏もさすが名うてのミュージシャン。彼らはこの後もっと有名になるが、ここでも安定した音と痺れるフレーズを紡いでいる。以前からダブのアルバム(主にアナログ)は持っていたが、やっぱり王道のここから聴くべきだった。さて次はどこに手を付けたらいいんだろう、パブロ?キング・タビ―?。

ネット・ショップにて購入(¥680)

  • Label ‏ : ‎ Shanachie
  • ASIN ‏ : ‎ B000000DY6
  • Disc ‏ : ‎ 1
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久保家商店 @名古屋市瑞穂区・雁道

2023年09月16日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

以前、瑞穂区の雁道商店街の居酒屋「酒津屋」に寄った際に目を付けておいたとんやきの「久保家商店」へ。この日も酷い暑さでここまで歩いてくるだけで汗だく。商店街の角にある店の戸を引いて中へ。中はカウンター席が10席ほどとテーブル席が1つ。先客も多かったがカウンターが空いていたので無事座ることが出来た。入る前から想像していた通り、客層はちょっと若い(←コーラを注文する客が多いのは何故?)。中に入ってから初めて知ったが、こちらとんやきの他、酒肴は長野県の名産ばかり。冷蔵庫に入っている日本酒も長野県の酒造のものばかりだそう。まずは「とんやき」「さがり」を焼いてもらい、酒は「信州亀齢・山恵錦・無濾過生原酒」をお願いした。小皿の上の杯(7勺)に摺り切りで注いでもらう。すぐに和らぎ水を置いてくれるのは嬉しい。

「とんやき」はにんにく入りだがあっさりとしたタレ。”美味だれ(おいだれ)”という上田市が商標を持っている商品のようだ。「さがり」は塩と柚子胡椒で。どちらも旨い。追加は「肝」。こちらは塩胡麻油で。焼き加減はどれもレア気味。次の酒は「勢正宗・サマーカープ・純米吟醸」。ちゃんと杯は変えてくれる。「馬刺し・赤身」を追加。これは半冷凍状態で供された。生姜とにんにくが添えてあり、付け合わせは水で晒した玉ねぎ。いい感じ。「たん先」「こめかみ」という珍しい部位を追加。これはどちらも塩胡椒の味付けだったが、どういう訳かこの2つは塩胡椒が効き過ぎて今ひとつ。酒は「瀧澤・純米吟醸」を、それに「野沢菜」を追加。「瀧澤」はこの日呑んだ酒の中で一番どっしりとした味わい。にしても店がセレクトした長野の酒はどれも旨い。

口直しに選んだ「野沢菜」がめっぽう旨い。この辺りで出回っているものと違い本漬け(いわゆる古漬け)。量もしっかりあって、これで延々と呑んでいられそう(笑)。主人曰く信州直送で、やっぱりこれでないといけないのだとか。これを食べたらもうスーパーで売ってる早漬けの野沢菜は食べられないナ。後ろのテーブル席の紫煙がきつくなってきたのと、狭いカウンターで隣に座った女性が頭を振る度にポニー・テールの先が掠るのが煩わしいので帰ることに(自覚無いのかな)。まだ信州の素材を使った酒肴が色々あるし、酒も呑みたいのが沢山。また寄ろうっと。(勘定は¥4,000程)

 

酒 とんやき 久保家商店

愛知県名古屋市瑞穂区堀田通3-1-2 栄ビル 1F

 

( 名古屋 なごや 雁道 がんみち 雁道商店街 くぼや くぼやしょうてん 酒場 居酒屋 長野 信州 名物 とん焼き おでん )

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