変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

ナンバ歩き

2008-09-17 16:24:40 | kちゃん体操

 夏のような 暑さではありませんが、今日も暑く
秋晴れです。 台風が沖縄方面に停滞して 今後
風雨が心配されます。  被害が出ないように祈るばかりです。


 今日は、楽に歩けて身体に優しい 『ナンバ歩き』を
ご紹介します。

 桐朋学園大学教授 矢野先生は、
古武術などの知恵を生かし、身体を傷めない効率的な
運動方法を考案なさっています。

 その中の 『ナンバ歩き』 です。 以下は記事の内容です。


 江戸時代の日本人は、健康な人なら 一日40㎞くらいは
平気で歩けたという。 それほど健脚だったのか。
 その鍵のひとつは歩行法にあった。

 明治時代以前に一般的だった歩行法を 『ナンバ歩き』
という。
 ちなみに、この ‘ナンバ’ という言葉は、悪路や
急坂、和服や草履という歩きにくい衣装、疲労時など
(難場)や(難時)に向いた歩き方であると、先生は
解釈しているそうです。

 『身体に優しく、ムダがない動きが ナンバ。現代の
運動理論からいっても、効率性と合理性が高い歩行法です。
 江戸時代までは、みんな自然にナンバで歩いていたのですよ。
いまでも 古来の武術や歌舞伎などは、この歩き方です』

★私自身 6才~ 日本舞踊を習っていましたので、この
 ナンバという 言葉には 懐かしい響きがあり、身体に 
 ナンバの動作がいまだに 染み付いて 残っています…

 
 現代の日本人の歩行法は、左右の手足を交互に出し、
つま先で蹴り、腰をねじる西洋型歩行である。
 これは、明治時代以降、義務教育によって広められた。
簡単に早く歩けるのだが、身体を傷めやすい欠点がある。

 『ナンバは、体幹、特に腰をねじらず、腕は自然に上下に、
かかとを意識せず着地して蹴らない、踏ん張らない。
 筋肉の力ではなく、体 全身を使って無理なく 歩く感覚
です。 だから バランスよく、疲れにくいのです。』


①平坦な道のナンバ歩き。
 両肩を結ぶラインと腰のラインを揃えて、身体をねじらない
 ように。 右足を前に出す時は、右手のひらを下に向けて
 押し込むようにし、左手のひらは上にむけて、引き上げるように。

②階段でも、肩と腰のラインを揃える。
 右足を上げるときは、右半身全体を使って引き上げる
 ようにする。 左足はその反対。 後ろになった足を
 前に運ぶ感覚で動かすのがコツ。

③両足を伸ばし、両腕を前に出して床に座り
 お尻の重心を右・左にと変えながら、前進する ‘骨盤歩き’
 左右の骨盤を引き上げて進むことで、ナンバの特色である
 右半身と左半身を交互に動かす感覚がつかめる。



★私は、バレエを長年やってきましたので、綺麗に
歩くために 体を ねじって 細く見えるよう 歩く‘くせ’
ができています。 なので、さっそくナンバ歩き でやって
みましたが、ロボットのようでした…
  でも 思い出しました。  股関節の手術をして 車椅子の
次の 両松葉杖の時、この 「ロボット歩き」 = 「ナンバ歩き」
をしました。
 ですから、体に負担を 掛けないのは 正しいのです。

 身体に負担を かけないで、楽に 本当に歩きたい !
ですね。 私は、さっそく 毎日 ナンバ歩きを 実践して
みます。 研究の成果が出ましたら また ご報告したい
と思います


 きららの 体操教室で 皆さんと やってみます !

 みなさんも 一度は ぜひ実際に やってみて下さい。

 ただし、個人差(人 それぞれ違いますし、自身も日によって
状態が 違いますので、痛みがある時は やらない、痛みが
出たら 止める。) を十分 考慮して ご一緒に 頑張りましょう !



  

 


 


 

コメント (3)
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