変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

3・11から

2011-06-12 17:12:52 | Weblog

 3・11から昨日で3ヶ月が過ぎました。
 まだ、ご遺体も見つからず…
 避難所生活を(経済的なことも含め)余儀なくされている方も多いことでしょう。
 避難者数、実に9万人…
 いつまで、続くのか? 
 ご高齢の方、持病持ちの方、私と同じ変股症の方…
 お風呂もままならず、ご苦労・ご心痛、心が痛いです。

 まだ、たくさんの義援金もきちんとすべて分配されていないようですし…
 「頑張ろう、日本!」の声も弱くなってきたように感じます。
 少し前まであった、スーパーの義援金募金箱も無くなっていました。
 せめて、インターネットのクリック募金は、まだ続けています。

   http://www.unilever-sabd.jp/

 今日は、あの時の気持ちを忘れないように、3・11に関しての記事(4月26日付けの)をご紹介
 します。

                『自然を操るのを止める時』   
  げんゆう・そうきゅう(作家、僧侶 1956年福島県三春町生まれ。慶応大卒。芥川賞受賞。)

 「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」
 花は時期が来れば毎年同じように美しく咲きますが、人の境遇は変わります。初唐の詩人・劉廷芝の
 一節を、これほど切実に感じた年はありません。福島では桜が間もなく満開です。
 毎年ここ三春町にある滝桜を大勢の人が見に来ます。でも今年は少ないでしょうね。

 現代人は、自然に逆らう生活のために、たくさんの電気エネルギーを使ってきました。
 なぜコンビニが24時間開いていなければならないのか。なぜビニールハウスに暖房をかけてまで
 正月にイチゴを食べなければならないのか。今回の事態は、そんな暮らしに対する逆襲のような
 気がします。

 人のつくったものは、かくもはかなく壊れてしまう。この後に及んで、まだ自然を人間が操れると思って
 いるとしたら、大バカです。
 人事を尽くして天命を待つと言います。天命には逆らえないけれど、人事は尽くすべきです。
 これまで前例がないという理由で、いろいろなことが却下されてきましたが、前例に基づいたマニュアル
 が、今回破られた。前例のあるなしに関係なく、智恵をしぼる必要があります。

 私は政府の復興構想会議のメンバーに入りました。創造的復興と言っていますが、
 「何も描いていない白いキャンバスに、どんな絵を描こうか」という話ではありません。何もないわけ
 じゃなくて、既に描かれていたものが、壊れたのです。まずは可能なかぎり修復する気持ちが必要
 ではないですか。

 ここにアンケート結果があります。福島原発に近い富岡町を離れ三春町の避難所で暮らしている
 人への調査です。
 「仮設住宅ができた場合、申し込みをしますか」という質問に
 「申し込まない」という人が25%。そのうち「今のまま避難所にいたい」という人が31%もいるのです。

 「大勢一緒ではつらいに違いない」というのは、都市生活者の思い込みです。
 同じ不安を持つ人たちと一緒にいたいということに加え、1ヶ月の間に新たなコミュニティーが
 できたともいえます。
 あまり社交的でなかった若者が驚くほど人と話すようになり、また原発で働いていた人と反対派が
 仲良く会話していたりします。

 実際、仮設住宅に入ると、光熱費や食費が必要になります。仕事も生活も断絶されてしまった人々は
 集団だからなんとか耐えているのです。孤独にしない住宅の在り方を考えるべきです。
 
 東北は多様性があります。三陸海岸は、浜ごとに暮らしが違う。隣の浜にさえ行ったことがない
 お年寄りもいる。それを無視して集約化しすぎると、弱者を切り捨てることになりかねない。
 復興も住宅も被災者の気持ちをくみ取り、コミュニティーを生かす形でならなければなりません。

 先日、花作り農家の檀家さんが、提案書を持ってきました。農地にヒマワリと菜種を植えようという
 のです。
 米国のスリーマイル島の原発事故の後、汚染された土地にヒマワリを植えた。チェルノブイリでの
 事故の後は、菜種でした。ヒマワリや菜種は、放射性物質を吸収する除染能力を持つという実験
 データがあるそうです。

 植えて育てて収穫する作業に被災者も募り、国が報酬を払う。そんなシステムにしたいです。
 自然の回復は、やはり自然の力に期待するしかない。
 春は桜と菜の花、夏にはヒマワリを見に福島へ行く、というようになればいいですね。

 あの日を境に、私たちの原発に対する意識は変わった。その変化は、今後いろいろなものを
 生み出すように思います。節電も一過性で終わらない可能性が出てきました。
 そうすれば生活の細部まで、この福島から変わっていくと思います。



 被災者の方々が幸せになりますように!!!
     ずっーと応援します!

コメント
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