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変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

心の垢を落とす (その2)

2012-08-15 12:02:35 | 心のこと

 今日は、67回目の終戦記念日。
 先の大戦で、310万人も犠牲になったとか…

 広島・長崎の原爆投下も忘れてはならない…

 心から、先人に誓います。

 私たちは、未来の子供たちに二度とまた、愚かな戦争を繰り返さないように、伝えていく、
 過ちを起こさないように、見張っていく目をしっかりと伝えていかなければならないと、思います。


 韓国が、日本を刺激するような発言と行動をしています。
 折角、仲良くなろうと努力してきたものが… 一瞬にして、なくなるかも? と心配です。

 何故、仲良く出来ないのでしょうか?

 人間って?



 さて、今日は、私の愛読誌「高野山教報」から、ご紹介します。
 前回の続きです。



             『心の垢を落とす

                        高野山真言宗管長 総本山金剛峯寺座主  松長有慶

 神さまや仏さまに色々お願いして祈り、その願いが首尾よく叶えられた時にどうするか。多くは日常生活を
 そのまま続ける。あるいはいくらかの人は願をかけた神仏にお礼参りをする。それが最も一般的な例でしょう。

 だが私たちが生きている以上、次から次へと自分の思い通りにならないことが起こります。
 人間は生きている限り、欲を持っているからです。
 その欲がまた苦しみとなって、新たにその人に襲い掛かってくるに違いありません。
 一度願いが叶ったといっても、仏の顔も二度三度ということわざもあるように、柳の下にいつもどじょうが
 いるとは限りません。
 願いが叶わないことも少なくないでしょう。

 現世利益の祈願というのは、どれほど切実の願いであっても、ほとんどが自分とか自分の親族など、
 身近なものの範囲に限られた御利益の祈願だといってよいでしょう。
 その願いの及ぶ範囲はそれほど広くありません。その心の底には我欲が潜んでいます。

 だからといって、現世利益の祈りは駄目だといっているわけではありません。
 世界中のどのような宗教でも、信者さんの心を最初に捉えるのは、日常生活上での悩みや苦しみの
 解決がほとんどだからです。

 でもそれだけにいつまでもとどまっていては、そこらあたりのインチキ邪教とそれほどの違いはありません。
 本当の宗教は、現世利益から入って、最終的にそこから抜け出す道が用意されています。

 観音さまは三十三の違ったお姿を示して、苦しむ衆生をお救いになる。
 「観音経」の中で、人が念被観音力をお唱えするのは、いずれも自分の命があわやの危機に瀕した
 時です。

 まさに観音さまは民衆の様々な現世利益の願いを一手に引き受けられておられます。
 だがその御利益を受け取った人が、阿耨多羅三藐三菩提心(あのくたらさんみゃくさんぼだいしん)、
 つまり悟りに向おうとする心を起こしたという記述で、この経典がしめくくられているところが注目点です。

 菩提心とは、仏さまになろうとする向上心に他なりません。色々な功徳を観音様からいただいて、
 最後に自分が観音様になり、苦しみ悩む人々を救済する側に廻る、そのことが大切なのです。
 
 「霊異記」には、千手観音の宝珠によって開眼した男の話が載っています。わが国で最も古い観音信仰に
 よる目の悪い人が開眼した物語でしょう。

 壷坂霊験記のお里と市の物語とか、安寿と厨子王の母の話とか、観音信仰によって不自由な目が
 開いたという話は少なくありません。この場合、閉ざされていた肉眼が開かれたということだけでなく、
 閉ざされていた心の目が開かれて、初めて観音さまの現世利益が本当の意味をもちます。

 現世利益の祈りにありがちな、オレがオレがの我欲の垢をサッパリとそぎ落とし、安らかな心を持って
 他人のために己の力を尽くす、それが本当の祈りといってよいでしょう。




  舞踊家を引退する前、足を引きずってハコウしながら、江戸三十三観音さま参りをしました。
     なかなか、大変な心と身体の修行の道のりでした。
     そのとき、わからなかったことが…今、少し…わかったようです。
     まだまだ、悟りは遠い道のりです … 毎日朝晩の読経で、般若心経、観音経を唱えていますが…

     人様のお役に立つ人間になるためには、まだ我欲が捨てられません。
     むずかしいですね。



       『変形性股関節症に負けないでね!』
     


 

コメント
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