【第10回農心辛ラーメン杯第13戦】2/19
日中韓3国の勝ち抜き戦で争われる、第10回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第13戦が、2月19日に中国・上海市で行われ、韓国4番手の李世ドル九段が中国5番手の古力九段を下し、2年ぶり8度目となる優勝を決めた。
【第12戦】2/18
韓国4番手の李世ドル九段が中国の常昊九段を下し、優勝まであと1勝と迫った。勝った李世ドル九段は19日に中国5番手の古力九段と対戦する。
【第11戦】2/17
日本の5番手として登場した高尾紳路九段が中国の常昊九段に敗れ、日本チームの敗退が決まった。
(日本棋院HPより抜粋)
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最近では韓国を凌ぐ勢いの中国陣営でしたが、韓国ツートップの李世ドル九段が中国/常昊、古力を連覇、主将/李昌鎬を残しての優勝でした。
今シリーズの注目は初戦から4連勝の「中国/柁 嘉熹 三段」、その柁三段を破り5連勝した「韓国/姜 東潤 八段」の活躍でしょうか。
世界棋戦では、しばらく中韓対決の構図となりそうです。
一方、日本勢は高尾九段の1勝のみで山下、河野、山田、羽根は零敗。1勝5敗といいところがありませんでした。
今週の「週刊碁」で本棋戦の記事は4面下段のスペースに小さく載っている程度でした。
日本勢の不調は残念ですが、もう少し紙面を割いてもいいと思います。
その4面のタイトルで「鎧袖一触」という文字が躍っています。
漢字検定に出てくるような熟語ですが、「がいしゅういっしょく」と読むようです。
ずいぶん時代的な表現ですが、若い人には分からないような気がします。
囲碁は伝統文化ですので、漢文的な表現も納得できるところもありますが、世代を意識することも必要かと思います。
●鎧袖一触:鎧(よろい)の袖が一度触れたぐらいで、簡単に敵を打ち負かすこと。