高尾紳路十段に張栩四冠が挑戦している「第47期十段戦五番勝負」の第2局が3月18日午、新潟市の岩室温泉「高島屋」で行われ、黒番の張が4目半勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。第3局は4月9日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で打たれる。
立会人・工藤紀夫九段の合図で両者、序盤から気合がぶつかる早い進行。黒は左辺でコウを仕掛け、戦線を拡大しながらペースをつかんでいく。
大盤解説会場で工藤九段は「まだまだ分かりませんが、雰囲気は黒がよさそうです」と途中の形勢をファンに報告した。
戦いが中央へと広がり、難解な寄せ合いが続く。張は「何やってんだ」などとぼやきながらも、最後は上辺の4子取りに回って、勝利をつかんだ。
<張四冠の話>
右下で少し面白いかなと思いましたけど、中央の寄せ合いになってからは難しく、細かかったと思います。
<高尾十段の話>
最初よくなかったです。途中から難しくなり、右下ではいろいろ選択肢があったんですが、最悪な手を選んでしまいました。
(産経新聞より抜粋)
◇ ◇ ◇
今週の「週刊碁/十段戦」のタイトルは「快速張栩/機敏な立ち回り」、「勝負所で高尾後退」。
韋駄天/張栩四冠、足早やな打ち回しが冴えた一局のようでした。
重厚戦車/高尾十段、第1局で見せた鋭い追い上げが不発でした。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は新潟市の岩室温泉「高島屋」。前日の女流名人戦の椅子対局から、通常の和室に戻されました。
高尾十段は対局前日に近くの弥彦神社に「必勝祈願」に出かけたそうです。結果は残念でしたが・・・。
新潟へは子供が小学生の頃の夏休み、義兄の家族と海水浴で何度も訪れました。寺泊、出雲崎、石地などの海岸が思い出されます。
群馬県から日帰りでは大変なので、民宿などに泊まることになりますが、宿泊施設というより民家の一室という雰囲気でイマイチ・・・。
それでも子供たちにとっては、非日常的な日々が刺激的に映ったことだと思います。
「出雲崎」というと昨年ヒットした演歌、ジェロの「海雪」を思い起こします。ジェロは紅白出場、レコード大賞新人賞など大活躍でした。
異色の演歌歌手という話題性もありますが、楽曲(作詞:秋元康、作曲:宇崎竜童)の素晴らしさも見逃せません。
「どらまちっく日本海、良寛さんと夕日の町/出雲崎」というキャッチフレーズに「海雪」という新しいフレーズが加わり、注目の出雲崎ですね。