天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第47期十段戦第3局/張勝ち5冠に王手

2009-04-13 21:21:52 | プロ棋戦

 「第47期十段戦五番勝負」の第3局が4月9日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われ、白番の張栩四冠が高尾十段に中押し勝ちした。
これで対戦成績は張の2勝1敗。張は5つ目のタイトル、十段獲得にあと1勝とした。第4局は16日、愛知県蒲郡市の「旬景浪漫銀波荘」で打たれる。
 中盤、白は右辺と左辺で厚みを築いき、左上の折衝から戦場は中央へ。「形勢は白がいいって顔してるね」と立会いの武宮九段。この後、コウ争いがからむ難しい戦いが続いたが、最後は白が左方の黒の大石を仕留めた。

<張四冠の話>
 少し打ちやすいとは思っていましたが決め損なって。最後も結構難しかったが、大石を取れることが確認できたので…。

<高尾十段の話>
 自信ありませんでした。左上でうっかりして…。最後もチャンスはあったかもしれませんけど、負けるべき碁でした。

      (産経新聞より抜粋)

  ◇  ◇  ◇

今週の「週刊碁/十段戦」のトップページ・タイトルは「張栩スパート」、「高尾連覇危うし」。
2ページのタイトルは「相次ぐコウの大難戦」、「高尾の大石憤死」。

変化に次ぐ変化、難解なコウの連続、この難戦を制した張四冠は2勝1敗で十段位に王手、五冠も視野に入ってきました。

一方、カド番に立たされた高尾十段、張四冠の変幻ペースに重厚な持ち味を発揮できなかったようです。

注目の第4局、高尾十段の巻き返しに期待しましょう。

  ◇  ◇  ◇

Kuroyon2 今回の対局地は長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」。
「週刊碁/ウロ烏鷺戯評(鮎沢まこと)」で張栩四冠が白石を持った戯画に「今回はクロヨンではなくシロヨンでした」とありました。
ユーモアとセンスの良さが伝わってきますね。

大町での十段戦対局は今年で連続16回目だそうです。関係者の苦労も大変なものでしょうね。
大町市は囲碁によるまちづくり「アルプス囲碁村」を推進し、各種のイベントを開催しているとのことです。
囲碁が町の活性化に役立つということであれば、本当に嬉しいことです。

20代の頃、北アルプスへの登山基地として大町に訪れたことがあります。
さすがに今の体力で北アルプス登山は苦しそうですが、仁科三湖(木崎、中綱、青木)周辺にはサイクリング・コースもあるようです。
北アルプスの秀峰を眺めながらのサイクリング、ぜひ体験したいと思っています。

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