山下敬吾名人に井山裕太棋聖が挑戦する第38期名人戦七番勝負第1局が9月5日、6日に東京都文京区で行われた。結果は白番の山下名人が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は9月19、20の両日、広島県尾道市で打たれる。
(日本棋院HPより抜粋)
「名人・山下気迫の先勝、捨てて勝ちの決断」 「井山、取って良しの誤算」
(週刊碁見出しより)
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過激な第1局の結果は、山下名人の剛腕と明るい形勢判断で先勝となりました。
敗れた井山五冠、山下パワーへの対抗心がゆき過ぎだったのでしょうか。
山下名人の捨て石の判断が勝利につながったようですが、ザル碁党にはできない芸当ですね。柔軟な発想を鍛えるには名局を並べることか・・・
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今回の対局地は東京都文京区「椿山荘」。
「椿」というと「アンコ椿は恋の花」や「椿三十郎」が浮かびますが、高校野球の「村椿投手」を思い出しました。
村椿投手は富山県魚津高校で甲子園に出場し、準々決勝で徳島商業の板東英二と投げ合い、ともに得点を許さず18回引き分け、翌日再試合で敗れました。
もう半世紀も前の出来事ですが、なぜか頭に残っています。
名勝負という印象もあるのでしょうが、「村椿」という響きがいいんですね。