第38期新人王戦決勝三番勝負、余正麒七段―富士田明彦三段の第2局が9月26日に大阪市・関西棋院で行われた。結果は黒番の富士田三段が中押し勝ちをおさめシリーズ成績2勝0敗で優勝を決めた。 (日本棋院HPより抜粋)
「富士田新人王、連勝で初タイトル」「余 無念反撃ならず、保てなかった平常心」 (週刊碁見出しより)
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第1局は9月17日に東京・日本棋院で行われた。結果は白番の富士田三段が中押し勝ちをおさめ先勝となった。 (日本棋院HPより抜粋)
「富士田先勝、薄氷の勝利」 「余 痛恨の読み落とし」 (週刊碁見出しより)
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前期は準優勝だった富士田・三段、悲願の初優勝でした。骨太の打ち回しが冴えたようです。
富士田三段は21歳、現在15連勝中で絶好調。今後、上位での活躍が期待されます。
敗れた余正麒・七段、タイトル戦のプレッシャーがあったのでしょうか、自分のペースがつかめなかった様子です。
余七段は関西棋院の18歳、今年18連勝を記録。本因坊リーグ入りを果たして三段から一気に七段に昇段、期待の新星です。
富士田三段は北海道出身、新人王戦は道産子と縁が深いと「週刊碁」にありました。
北海道出身の優勝者は小林光一名誉棋聖(2回)、宮沢吾朗九段(2回)、依田紀基九段(5回)、山下敬吾名人(4回)と38回のうち13回になるとのこと。
今回、富士田三段が加わり、北海道勢はますます意気が上がることでしょう。