天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

2007-12-10 16:23:23 | 囲碁

先日、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきました。
2年前に公開された第1作の続編で舞台設定や登場人物も引き継がれています。
前作では建設途中だった東京タワーも完成した昭和34年、5年後の東京オリンピックも決まり高度成長期に入った頃でしょうか。

Tokyotower 東京タワー・羽田空港・日本橋などの建造物、路面電車・トヨペットクラウン・ミゼット・特急こだま・飛行機などの乗物、洗濯機・冷蔵庫などの電化製品、流行のファッションなどレトロなセット・小道具を見ているだけでも一見の価値があります。

かつての青春スター、薬師丸ひろ子、三浦友和が助演・脇役に回っていい味を出しているのも嬉しいですね。

     ◇  ◇

この時代は生き方の選択肢も少なく、規範なども単純で分かりやすかったように思われます。
現在はいろいろな方面で複雑化が進み、判断がややこしい時代になってきました。
過去に戻ることは不可能ですがいい面は継承し、この頃の活気が戻ってきてほしいと思っています。

本作品は公開して1カ月と少し経ちますが、今回観た映画館の入場者は1割にも満たない状況でした。
近隣に新しくシネコンがオープンした影響もあるでしょうが、良質な作品のライフサイクルが短縮化していくのは残念ですね。

  ◇ ◇ 昭和34年の囲碁界 ◇ ◇

この頃は名人戦、棋聖戦などはまだスタートしておらず棋士は苦労したと思います。
苦労したのは棋士だけではないでしょうが・・・・。

■プロ棋戦
・第14期本因坊戦
  高川秀格本因坊が4勝2敗で木谷實九段を破り8連覇
・第7期王座戦
  橋本昌二九段が2連勝で、山部俊郎八段を破り優勝
・第7期日本棋院選手権戦(後継棋戦:天元戦)
  坂田栄男九段が高川格九段を2連勝で破り6連覇
・第1期日本棋院第一位決定戦(後継棋戦:碁聖戦)
  藤沢秀行九段が宮下秀洋九段を2連勝で破り優勝
・第6期NHK杯 坂田栄男九段が高川格九段を破り3連覇
■アマ棋戦
・第5期アマ本因坊戦優勝 菊池康郎(神奈川)
・第1期全日本女流アマ選手権戦 岡本伸子(東京)
・第3期全日本学生本因坊戦 原田実(都立大)

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囲碁書籍/打ち過ぎ撃退法

2007-12-09 23:29:35 | 囲碁

Igobook071209  ◆書籍紹介
 ・書籍名:中盤に強くなる「打ち過ぎ撃退法 」
 ・発行所:日本棋院
 ・解説:小長井 克八段
 打ち過ぎは彼我の力関係の無視、全局を見ず部分にこだわることから生じがちです。
 全局的判断の大切さを知り、その打ち過ぎの正しいとがめかたを知れば、中盤戦を切り開く大きな武器となるでしょう。

◆主な内容
 ・打ち過ぎとは
 ・打ち過ぎの検証
 ・実戦指南
 ・打ち過ぎさがし10問

     ◇   ◇   ◇

1ヶ月ほど前に「囲碁書籍/打ち過ぎ撃退法」を購入し、半分ほど読んだところです。
私などザル碁党にとっては「打ち過ぎ」が敗因の多くを占めるように思われます。
といって「打ち過ぎ」を警戒し、消極的な手ばかりでは「踏み込み不足」でジリ貧の結果となります。
そのあたりの判断力が棋力の重要なポイントといえそうです。

アマチュアは生活がかかっているわけではないので、迷ったときは「イチかバチか」の一発勝負に賭ける傾向にありますが、これでは棋力向上は望めないとしたものでしょう。

本書を研究し「本手」で勝率アップを図りたいと思っていますが、すぐに好効果を期待するのは無理ですね。

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第48期王冠戦/羽根、5度目の王冠位

2007-12-07 15:31:18 | プロ棋戦

松岡秀樹王冠に羽根直樹九段が挑戦した、第48期王冠戦(日本棋院中部総本部、中日新聞社主催)の挑戦手合一番勝負は、 11月28日に岐阜県高山市の「ホテル穂高」で行われ、 黒番の羽根九段が中押し勝ちし、 3期ぶり5度目の王冠位についた。

     (日本棋院HPより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

中部ナンバーワンの座をかけた本棋戦、羽根九段が義兄弟対決(羽根九段の奥様しげ子初段は松岡八段の妹)を制し王冠位を奪取しました。「平成の若手四天王」といわれながら現在無冠は不本意でしょう。これを機会に中部の意地を見せてほしいところです。

一方敗れた松岡八段、メジャーな棋戦ではあまり目にする機会はありませんでした。棋士もこれからは個性や特長が要求される時代、「羽根九段の義兄」を超える活躍をしてほしいと思います。

本棋戦は48期を数えますが、過去のタイトル者では酒井利雄、島村俊宏、岩田達明、羽根泰正など懐かしい名前が並んでいます。
(岩田達明九段、羽根泰正九段は現在も第一線で活躍中ですが・・・。)

      ◇   ◇   ◇

Crown 王冠は「クラウン」、中部を拠点とする日本のトップ企業「TOYOTA」を象徴するクルマでもあります。
またゴルフでは「中日クラウンズ」というツアー競技もあり、「クラウン」は中部の代名詞といえそうです。

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第55期王座戦第4局/山下王座、初防衛

2007-12-05 21:42:06 | プロ棋戦

 11月29日、神奈川県箱根町で打たれていた第55期囲碁王座戦五番勝負の第4局、 山下敬吾王座―今村俊也九段戦は黒番の山下王座が中押し勝ちを収め、通算3勝1敗で初防衛を果たした。
 ネット解説の武宮陽光五段は「山下王座はある程度、流れに任せて自然体で打っていた気がした。一方、今村九段は戦える局面で、柔軟に打って戦いを避けてしまっていた。今村九段がもっと厳しく打っていれば、違った対局になったのではないか」という。

<山下敬吾王座の話>
 (初防衛を果たせて)とりあえず、ホッとしました。結果を出せてうれしいです。持ち時間が3時間になり、時間の使い方が難しくなりましたが、第3局、第4局では後半に時間を残せたのが良かったのかなと思います。

<今村俊也九段の話>
 第4局は途中まではまあまあかなと思っていましたが、山下王座にうまくさばかれてダメになりました。(シリーズを振り返ると)中盤以降で、山下王座の力に圧倒されました。自分の力は十分に出せたと思います。

  ■王座戦第3局/山下王座が快勝、連覇へ王手

 王座戦第3局は11月27、神奈川県箱根町で打たれ、白番の山下王座が中押し勝ちした。これで対戦成績は山下王座の2勝1敗となり、初の王座防衛にあと1勝と迫った。
 第4局は中1日置いて、11月29日にそのまま龍宮殿本館で打たれる。1日で気持ちの切り替えができるかどうかが第4局のポイントになりそうだ。

<山下敬吾王座の話>
 攻めているところはいいかなと思っていましたが、その後はよく分からなかったです。最後は、左辺をハネだしたあたりでは良くなったと思いました。(次の対局が)すぐなので、体調を整えて対局に臨みたいです。

<今村俊也九段の話>
 最初はまあまあかなと思っていましたが、黒69ととんだ手から妙に薄くなってしまいました。黒番で形が崩れてしまったので、次は形が崩れないようにしたい。

    (日経e-碁サロンより抜粋)

      ◇   ◇   ◇

山下王座が箱根決戦を2連勝で飾り、王座防衛を果たしました。
「週間碁」に「今年も山下・冬将軍」という見出しが踊っていましたが、この季節になるとパワー全開という印象ですね。
明日(12/6)は兵庫県淡路市での天元戦第4局。こちらは河野天元に1勝2敗とカド番に追い込まれていますが、王座戦の余勢をかって踏ん張ってほしいものです。

一方の敗れた今村九段、関西棋院の期待を一手に担っての挑戦手合いでしたが、悲願の箱根越えはなりませんでした。
若手の勢いに押し切られた感じですがまだまだこれから、捲土重来を果たしてほしいですね。

今回の第3局、第4局は同じ場所で中1日置いての日程、国内タイトル戦では初めての試みですがこれも世界戦を意識しての設定でしょうか。

      ◇   ◇   ◇

今回の対局地は神奈川県箱根町の龍宮殿本館。箱根は東京方面から手頃な位置にあり、ドライブの人気のスポットでしょう。
小田原方面から登るのがメインのルートでしょうが、御殿場方面からのルートも趣きがあります。

私も青春時代、初代カローラ(中古)を駆けって箱根へドライブに行ったことがありますが、あの頃はそんなに渋滞もなく快適でした。
今は道路も整備されたでしょうが、混雑しているでしょうね。箱根登山鉄道でのんびりと旅をしたい気分です。

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第9期女流最強戦/鈴木歩、4期ぶりの優勝

2007-12-04 20:36:22 | プロ棋士

東京精密杯第9期女流プロ最強戦決勝戦が11月26日(月)東京・日本棋院で行われ、鈴木歩四段が青木喜久代八段に白番1目半勝ちし、優勝を決めた。鈴木四段の優勝は4期ぶり2度目となる。

      (日本棋院HPより抜粋)

    ◇   ◇

女流棋士では謝依旻さんが注目度No.1でしょうが、今回女流最強位となった鈴木歩さんもタイトル戦で活躍した九段陣を破るなど、その活躍ぶりは見逃せません。

一方の青木さん、女流通算タイトル獲得数タイ(10)の記録更新がかかっていたようですが、今回は残念な結果となりました。

    ◇   ◇

鈴木新女流最強位は岩田一 八段門下で他に首藤瞬五段、 原幸子四段、竹清勇三段、甲田明子三段、白石勇一二段がいるそうです。

囲碁番組の解説で岩田八段を拝見しましたが、温厚な人柄が伝わってくるような優しい話し振りでした。
子供囲碁教室を主宰し囲碁普及に全力投球の岩田八段、今後も後進の育成にがんばってほしいと思います。

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玉村町2007/12月度囲碁大会

2007-12-02 21:23:29 | 囲碁

今日(12/1)は町内の月例囲碁大会で参加者は16名、師走を迎え参加者の出足はイマイチです。
今回は上位のメンバーがいつもより多かったようです。

   ◇   ◇

Aimg_0786 きょうは大会終了後に10人ほどで囲碁会の忘年会。その中で二つの提案がありました。
一件は「子供囲碁教室」で来春からスタートできそうです。沢山集まってくれることを願っています。
もう一件は「囲碁合宿」の開催で、私も企業内の囲碁部で何度も行っており協力をお願いされました。

同じ地域の住民としてこの囲碁会が活性化されるよう、今後も尽力していきたい考えています。

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