天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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棋聖戦解説会/風鈴会

2009-02-09 20:36:14 | プロ棋戦

Wind_1_3 昨日(2/8)は定例の「風鈴会」の日。講座の内容は「棋聖戦第3局の解説会」。
この第3局、序盤から中盤にかけて依田挑戦者の打ち回しに解説者も絶賛、勝負は挑戦者の流れで決まったと思われました。
しかし勝負は分からないもの、終盤は半目が揺れ動く中、依田九段が辛くも半目残す結果となりました。

山下棋聖と依田九段、タイプ(囲碁観)の異なる世代対決ですが、時には驚き、時には共感の七番勝負です。

   ◇   ◇   ◇

講座のあとの一般対局は3連敗、この会での自身最高位もあえなく降段です。まあ実力的には仕方がないと思っていますが・・・。

●1局目の相手は韓国のOさん、向こう先の白番。手どころで読みふける相手の集中力に、ついていけませんでした。完敗です。
●2局目は師範代的存在のH口さん、黒番で4子局。石が下にいく悪いクセで大敗でした。
●3局目は先輩らしきH鎌さん、当方白番の2子局。一手一手を慎重に打たれ、持久力の差が出てしまいました。

今回の敗因を考えてみると相手が能力の90%以上を出そうと必死なのに、当方は70%程度の気持ちで戦っているような気がしました。
これでは勝てませんね。つまり集中力の差でしょうか、大いに反省です。

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玉村町2009/2月度囲碁大会

2009-02-07 20:43:16 | 囲碁

Tama5 今日(2/7)は町内の囲碁月例会で参加者は20名でした。
優勝はAリーグがK保さん。出身は九州で北海道・東京などで暮らし、定年後、この玉村町に住むようになったと云ってました。
BリーグがT江さん。昨年の6月頃からの参加ですが、かなりの勝率を残しています。
私の成績は○●○●の2勝2敗、実力相応といったところでしょうか。

   ◇  ◇

来月は年度替わりとなりますが、私は役員として格上げされそうです。
経験・棋力の点では今までの会長に比べ見劣りしますが、この会が活性化するよう役割を果たしたいと思っています。
それにしても、もう少しレベルアップしないと立場上、格好つかないですね。

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「ネット碁」対局中に・・・

2009-02-06 21:00:24 | 囲碁

「ネット囲碁」はほぼ毎日のように対局しています。昨夜は夕食後に対局していたところ、娘が来訪し「メールをチェックして、急いで帰るのでパソコンの使用を交代してくれ」とのこと。
こちらは中盤戦に入りやや押され気味の状況、粘れば勝機もありそうでしたがやむなく投了し、娘と交代しました。

休日に一人で対局している場合など、電話がかかってきたり、宅配便がきたりで中断することが時々あります。
またとなりの部屋でTVのバラエティ番組などを見ながら、大笑いしている女房殿の雑音も気になることもあります。
だいたいそういう時って、形勢がおかしくなっているんですね。

以前、よく通っていた碁会所では席亭がTVのスポーツ中継などを見ていることがありました。でも碁会所ではTVなどの雑音が全然気にならないのですね。
碁会所での対局は「囲碁の世界(空気)」の下での出来事なのだと思います。
一方、自宅でのネット碁は「家庭という世界(空気)」の中で異質な囲碁をしているわけで、そこに対立が発生するような気がします。

独立した自分の書斎のようなものがあれば問題ないのですが、無理な注文のようです。
・・・などと棋力停滞の言い訳をしていますが、実際は環境とはあまり関係なく「上達しようという気持ちの持ち方」ではないかと・・・。

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体力トレーニング/2009立春

2009-02-04 20:38:09 | 日記・エッセイ・コラム

毎週1回、勤務先の体育館で40分~50分のトレーニング(ウォーキング&エアロバイク)を行ってきました。
ところが先週体育館に行ったところ、耐震工事でしばらく利用できないとのこと。
自転車はパンクで走れないし、仕方ないので自宅近辺をウォーキング(散歩)しようかと思っています。

公園や遊歩道などは別にして自宅周辺を一人で歩いている場合、他人とすれ違う時は何故か気恥ずかしい気持ちになります。
別に後ろめたいことをしている訳ではないのですが、目的もなく歩く(健康維持という目的はあるのですが・・・)というのが、不自然に思われていないかなどと考えたりするんですね。

あと団塊世代以上の世代は「健康志向」というのに、抵抗があるような気がします。
「健康志向 = 男らしくない」という考え方の人も多いように思われます。
でも現代では格好より「健康第一」なんでしょうね。

任天堂の「Wii Fit」が売れているようですが、わが家の財務省に交渉してみようかと・・・。

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第33期棋聖戦第2局/山下棋聖が2連勝

2009-02-02 21:22:59 | プロ棋士

 第33期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、依田紀基九段の第2局は1月28日から神奈川県平塚市で行われ、白番の山下棋聖が半目勝ちし、今シリーズ2連勝とした。
 中央の白模様に鋭く踏み込んだ依田九段に、山下棋聖も強手で応じ、コウ争いで黒を分断した。さらに中央黒を攻めたが、依田九段がこれを捨てて左辺に侵入したのが好判断。わずかにリードして終盤に入ったが、寄せにミスがあり、山下棋聖が際どく逆転勝ちした。
 第3局は2月4、5日、広島県尾道市で行われる。

<山下棋聖の話>
 最初は形勢が悪くないと思っていたが、中央のまとめ方がわからず、難しかった。

<依田九段の話>
 僕が勝つ図もあったと思うが、ずっと苦しかった。いい勝負になるように頑張りたい。

           (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

今週の「週刊碁」トップページのタイトルは「山下一直線」、「依田鬼門の半目に泣く」。

山下棋聖の模様、依田九段の実利の展開は予想通り。依田九段の捨石作戦で黒優勢との評判でしたが、終盤まで離されず粘り抜いた山下棋聖の半目勝ちでした。
山下棋聖というと力技での中押し勝負のイメージが強いのですが、本シリーズでは小差で2連勝と渋い一面も見せてくれました。冬将軍、好調のようです。

依田九段にとっては痛い半目負けでした。終盤は緊張のヨセ勝負でしたが、時間に追われたかミスが出てしまったようです。
二十五世本因坊:趙治勲も40台半ば頃から秒読みで微妙な狂いが出てきたように思われますが、年齢的な問題もあるかもしれませんね。

2連敗と苦境に立たされた依田挑戦者ですが「名人4連覇」など幾多のタイトルを保持した実力者、若手の勢いに負けない意地をみせてほしいところです。

    ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は神奈川県平塚市のホテルサンライフガーデン。平塚市といえば木谷道場のあったところ。今年は「木谷實生誕100年」、本局もその記念として打たれたようです。

第一日目の午後、大竹名誉碁聖、二十四世本因坊秀芳、小川誠子六段による「木谷實生誕100年記念鼎談」が行われ、会場いっぱい、涙と笑いに包まれたそうです。

加藤正夫名誉王座がご存命でしたらこの会に出席され、さらに盛り上がったことでしょうに残念なことです。

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