天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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いつもの理髪店へ行く

2009-04-10 18:55:43 | 日記・エッセイ・コラム

Barber 私がいつも行く理髪店は自宅から100mほどの所にあり、1ヶ月~1ヶ月半の間隔で整髪してもらっています。
マスターと奥さんの二人で営業していますが、10年ほど前は若い理容師がいました。低料金店舗の進出で従業員を抱えるのは苦しくなったのでしょうね。

料金は標準コースで3,600円。低料金の店に行けば半額以下でもできるようですが、雰囲気が変わるのがなんとなく鬱陶しいんですね。
あと新しい店を探すのが面倒というか、モノグサ気分もありますが・・・。

最初に行った頃はマスターがいろいろと話しかけてきて、地域のことなど世間話をしていました。
ところが途中から「フンフン」といい加減な受け答えになり、眠たそうな当方の気持ちを察したのか今では話しかけてきません。
夢うつつ気分の小一時間は、なによりのリラックス・タイムです。

    ◇   ◇

理髪店の客の中には話し好きなタイプもいます。プロ野球や健康の話題など、とり止めのない話が続きます。
マスターも相手をするためには、新聞やTVなどの情報チェックは欠かせませんね。

会話するには結構エネルギーも必要だと思うのですが、話し好きな人にとっては会話がストレス解消になるのかも知れません。
あと営業畑の人にとっては、世間話の組み立て方などは有用なスキルの一種なんでしょうね。

私の親は職人タイプで家でも必要なこと意外は喋らない方でした。
幸か不幸か、私もその血を受け継いでいるようです。

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第21期女流名人戦第3局/謝、勝ち初防衛

2009-04-08 20:23:35 | プロ棋戦

謝依旻女流名人に知念かおり四段が挑戦する「第21期女流名人戦」三番勝負の最終第3局が4月1日、東京・千代田区の日本棋院で行われ、黒番の謝が中押し勝ちし、対戦成績2勝1敗で女流名人を初防衛した。
最終局では序盤から白番の知念がリードする形で 進行したが中盤で形勢不明に。終盤で白番が小さい手を打って振り出しに戻り、黒番の謝女流名人が正確にしのぎ勝利を収めた。

<謝女流名人の話>
 いろいろ駄目な手もあったが、結果を残せて良かった。もっと勉強したい。

<知念四段の話>
 勝負内容は充実していた。いい報告ができればと思ったが、この経験を次に生かしたい。

      (琉球新報より抜粋)

    ◇   ◇   ◇

乱戦模様の女流名人戦、最後は謝さんの執念に幸運の女神が寄り添ったようです。
謝さんはこれで女流名人戦(三番勝負)と女流本因坊戦(五番勝負)を各2度、合計4度の“番碁”を戦い、12局打って10勝2敗。
そのうち最小差の“半目勝ち”が5回と、その勝負強さは驚異的です。

一方、今期から始まった女流名人リーグ戦を勝ち抜き、挑戦者として登場した知念さん。
本局では優勢に打ち進めながらも、終盤に誤算の一手で形勢を仕損じました。

19歳の謝さんと30代半ばの知念さんの世代対決。若手の勢いが円熟のママさん棋士を退けた結果となりました。
女流碁会もここしばらくは、謝二冠を中心に展開していきそうです。

    ◇   ◇   ◇

謝さんは台湾苗栗市出身、黄孟正九段門下。知念さんは沖縄県宮古島市出身、時本壱九段門下。

Fradance_2 二人の出身はは台湾と宮古島で本シリーズ、「南国対決」と呼ばれたそうです。
フラダンスが似合いそうですね。(謝さんの趣味はヒップホップだそうですが・・・)

二人とも師匠は出身地と同郷で、弟子の成長・活躍に人並み以上に関わってきたようです。
弟子(謝二冠、知念四段)の努力・才能もさることながら、師匠(黄九段、時本九段)としての力量も大いに評価されますね。

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第56回NHK杯/結城九段が初優勝

2009-04-06 20:10:34 | テレビ番組

 第56回NHK杯囲碁トーナメントの決勝戦が29日放映され、黒番の結城聡九段が151手で武宮正樹九段に中押し勝ちし初優勝した。
 結城九段は陳嘉鋭九段、羽根直樹九段、河野臨天元、坂井秀至七段、蘇耀国八段を破って決勝進出した。
 これまで結城九段は第18期新人王戦、第28期早碁選手権戦、第25期鶴聖戦、第1回JALスーパー早碁、第14期竜星戦で優勝しており、今回が6個目のタイトル。
 また、関西棋院勢のNHK杯優勝は、第32回の橋本昌二九段以来24年ぶり8回目。

    (産経囲碁Webより抜粋)

   ◇  ◇  ◇

実利で先行する黒番・結城九段に厚味で対抗する白番・武宮九段。中盤、白模様に突入した結城九段が適確にシノいで優勝の栄冠を勝ち得ました。
準優勝に甘んじた武宮九段、「勝負にこだわらず、打ちたい手を打つ、という気持が後ずさりした」との弁でした。

優勝・準優勝者の両者は日中韓によるテレビアジア選手権に出場します。
武宮九段は最年長になるでしょうが、円熟の技を見せてほしいですね。

関西棋院勢のNHK杯優勝は24年ぶりとのことですが、本拠地の歓迎ぶりは大変なようです。
24年前というと昭和60年(1985年)、この年のタイトル者は下記。

・棋聖:趙治勲
・名人:小林光一
・本因坊:武宮正樹
・十段:小林光一
・天元:小林光一
・王座:加藤正夫
・碁聖:大竹英雄

いずれも木谷門下の精鋭でした。
国際棋戦不調の日本勢ですが、もはや木谷スタイルの育成方法は時代にマッチしなくなったのでしょうか。

   ◇  ◇  ◇

本ブログの棋戦情報は他のブログ情報に比べて、周回遅れの情報となっています。
当方の怠慢もありますが、一応「週刊碁」などの記事を参考にした「週刊仕様」ということでご容赦を。

昨日(4/5)放送の第57回NHK杯1回戦第1局では、謝さんが勝ったようですね。
今年も謝旋風が吹き荒れそうです。

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日本棋院:県支部連合会総会2009

2009-04-05 21:46:10 | 囲碁

Soukai2009 昨日(4/4)は県支部連合会の総会で、県内10支部より23名があつまりました。
新年度にあたり2支部が部員減少で解散との報告がありました。
会員の高齢化が大きな要因でしょうが、不況で経済的・心理的な不安も影響しているのかも知れません。

先行き不透明な状況ですが例年通り各種の行事を行い、少しでも碁界活性化に寄与できればと思っています。

   ◇   ◇

Mannami そんな中で明るい話題もありました。伊勢崎市の小学校を中心にした子供囲碁教室が活況を呈していることです。
来月(5/18)には万波佳奈プロを招き、子供囲碁指導の交流会・入門教室が行われるとのこと。

「ヒカルの碁」の再放送も始まるようですが、ジュニアの囲碁人口拡大が期待されます。

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「1勝1敗」と「1敗1勝」

2009-04-03 20:15:10 | 囲碁

普段は夕食を終えて一息したところで「ネット碁」を開始します。
利用サイトの持ち時間は標準20分ですので、2局以上は消化できます。
問題は初戦で黒星が多いことです。それでも2局目以降に粘って、何とか5割に近い成績で推移しています。

以前、囲碁関係の情報で
「木谷門下の弟子(・・・だったと思う)が師匠に成績を聞かれ、『1勝1敗でした(順序は●○)』と答えたところ、『それは1敗1勝だろう』と云われた」
というエピソードを目にしたことがあります。
師匠は「1勝1敗」と「1敗1勝」では、価値が違うということを云いたかったのでしょう。
確かにトーナメント戦では初戦で負けたらそれで終わりですからね。

     ◇   ◇

ザル碁党の大会でも、初戦の勝敗は後の成績に影響します。
クジ運で初戦に苦手のタイプと当たったときは、ユーウツな気分になります。

初戦を勝つ秘策などあればよいのですが、しょせん無理なことです。
一手一手を、丁寧に打つことくらいでしょうか。
そのためには、相手より考慮時間はオーバーする程度でよいのかもしれません。
ところが実戦ではいつのまにか相手より着手が速くなり、ミスで自滅するパターンを繰り返しています。

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年度替わり/2009

2009-04-02 14:33:57 | 囲碁

昨日(4/1)から新年度が始まりました。
Retire 勤務先の事業所グループでは、先月末(3/31)に多くのベテラン社員が早期退職で去っていきました。
新入社員も入ってきましたが、去っていく人の4~5分の1程度でしょうか。差し引くと全体の労働パワーは大幅にダウンすることになります。
今後の展開が心配ですが、景気後退が著しい局面でもあり難しいところです。

いままでも不況のたびに同世代の仲間が去っていきましたが、退社後はどんな様子か気になるところです。
「悠々自適」組は半分くらいでしょうか。いままで培った技能やノウハウを埋もれさせてしまうのは、国家の損失のように思います。
働く意欲のあるOB向けに適切な受け皿があればと思いますが、現役世代の雇用も困難なご時世、難問ですね。

    ◇   ◇

勤務先の囲碁部も新年度の予算はゼロになったようです。企業の福利厚生費も不況の波には自重せざるを得ないということでしょうか。
いままで日本の囲碁愛棋家の多くを支えてきた「職域」という母体の弱体化は、目を覆うばかりで囲碁界のすう勢と比例しているようです。

今後は「職域」に替わる別の「囲碁区域」を見出すことが、必要だと思います。
若い世代を対象にした「囲碁イベント」など新しい試みとして行われているようですが、定着するといいと思いますね。

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