天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第36期名人戦第1局/山下が先勝!

2011-09-07 21:15:26 | プロ棋戦

第36期名人戦挑戦手合七番勝負第1局が9月1日、2日に東京都文京区で行われた。結果は黒番の山下本因坊が井山名人に5目半勝ちをおさめ先勝となった。
山下本因坊はタイトル奪取に向けて幸先のよいスタート。 第2局は9月14日(水)15日(木)に京都府京都市「国立京都国際会館」で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋) 

      ◇  ◇  ◇

「名人」対「本因坊」の重量対決が始まりました。
初戦は山下本因坊が序盤から優勢に打ち進め、押し切った一局のようでした。
敗れた井山名人、いつもより小さく見えました。海外対局も含め過密日程の疲労もあるのでしょうか。

第1局の進行を見ると、本シリーズは山下優勢のムードですがどうでしょう。
先輩の本因坊が貫録を見せるか、若さの名人が勢いに乗るか、注目の名人戦七番勝負です。

       ◇  ◇  ◇

今回の対局地は東京都文京区「椿山荘」。明治の元勲、山縣有朋が明治11年(1878年)に私財を投じて「つばきやま」を購入し「椿山荘」と命名したとのことです。

バブル期に元勤務先主催のクリスマス・パーティーがこの「椿山荘」で行われ、家族で参加しました。
抽選会では幼稚園児だった娘が、電気炊飯器を当てて大喜びだった記憶があります。

現在、企業では目前の課題山積でこのようなイベントはほとんどないでしょうね。
当時は経営的にも余裕が感じられ、企業・従業員の親睦が活力につながったように思われます。

Abluesky

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第36期碁聖戦第5局/羽根が碁聖奪取!

2011-09-05 21:06:56 | プロ棋士

第36期碁聖戦5番勝負の第5局は8月29日、大阪市の関西棋院で打たれ、羽根九段が白番中押し勝ちし、対戦成績3勝2敗で初の碁聖位を獲得した。今期の羽根新碁聖は初戦から2連敗を喫したが、そこから一気に3連勝、無冠を返上した。
 坂井前碁聖は初戦から2連勝で初防衛が見えていたが、あと1勝が遠かった。

<羽根直樹新碁聖の話>
 途中は苦しかったが、黒模様にうまく入れたのでよくなりました。5番勝負は一局一局、丁寧にしっかり打てました。

<坂井秀至前碁聖の話>
 中盤ではっきりいいと思ったが、うまくまとめきれませんでした。本局は悔いが残りました。
    (共同通信より抜粋)

「羽根新碁聖、連敗からの逆転劇」、「坂井、後悔のツケ」
    (週刊碁より)

    ◇  ◇  ◇

碁聖位奪取の羽根新碁聖、本局は中盤までは苦戦の様子でしたが、相手の失着をとらえ逆転勝利のようでした。
タイトル失冠の坂井前碁聖、タイトル戦の心理的重圧がミスを誘発したのでしょうか。

本シリーズ、羽根新碁聖の2連敗から3連勝と劇的なタイトル奪取で終わりました。
羽根新碁聖はカド番(あと1敗で挑戦手合敗退)での成績が通算14勝4敗と驚異的な勝率を残しており、「カド番の勝負師」と云われているそうです。
追い詰められた状態での勝負強さはどこからくるのでしょう。精神的に相当タフなんでしょうね。

碁聖位が関西から中部に移り、7大タイトルの内訳は関東3(張栩・棋聖/王座、山下・本因坊)、関西3(井山・名人/十段、結城・天元)、中部1(羽根・碁聖)となりました。
タイトルの分散により、今後はより競争意識が高まるのではないでしょうか。

Ahorse

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2011/09月)

2011-09-03 22:08:39 | 囲碁

今日の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
この日は奇数月の第1週ということで、昇点(昇級)の発表日。
私の担当クラス(Cクラス)から1名がBクラスに上がり、1名がDクラスから上がってきました。

Bクラスに上がったY田君は同じ玉村町在住で、毎週彼とその弟の碁を見ています。
順調に棋力は伸びており、Bクラスでも活躍してほしいものです。

Dクラスから上がってきたN留君、ちょっと自信過剰かなと思っていましたが今日は3連敗と苦戦でした。連敗の悔しさを乗り越え、発奮してほしいものです。

    ◇   ◇

Tama5 午後は「玉村町囲碁会」の9月度月例大会、参加者は23名。台風の影響もある中、まずまずの参加率です。

優勝は永井さん、準優勝は丹野さんと松崎さんでした。永井さん先月に続いての連続優勝、この会の若手リーダーです。

私の成績は○○●●の2勝2敗。先月も同じ星取で後半の集中力に難ありでしょうか。
といっても私より先輩諸氏が後半戦まで全力投球でがんばっているのを見ていると、まだまだ自分も・・・と思っています。

Ataikyoku2

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思い出の名棋士/木谷實・九段

2011-09-01 19:15:25 | プロ棋士

「月刊・碁ワールド/思い出の名棋士」9月号は木谷實・九段。
本誌では晩年の木谷師の記事で私もその頃の記憶しかなく、木谷一門を隆盛に導いた大棋士という印象です。

戦前、長野県の湯田中・渋温泉郷にある地獄谷温泉で呉清源師と新布石を研究した話は有名ですね。
6年ほど前にこの地にある「新布石発祥之地」記念碑を訪れたことがあります。
木谷師の時代では棋士というより、「碁打ち」という呼び方がピッタリのような気がします。

戦争で多くの棋士が辛酸をなめたことでしょう。
木谷師も戦争がなければ棋士として、もっと輝いた棋士の一人でしょうね。

Ainosisi

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