天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁書籍「碁は殴るか構えるか」

2011-11-10 21:26:13 | 囲碁

Naguru_kamaeru ◆書籍紹介
 ・書籍名:碁は殴るか構えるか
 ・発行所:毎日コミュニケーションズ
 ・著者:王銘エン
 ・発行年月:2011年7月
◆内容紹介
王九段は、「碁は格闘技」である、と言います。つまり、「殴る」と「構える」という二つの基準だけで着点を選んでみてはどうかと、本書で王九段は提言し、その考え方を解説しています。

    ◇   ◇

「碁は殴るか構えるか」、大胆なこの書籍名に興味を持ちました。
王名エン九段の著書で「ゾーンプレスパーク」というのがありましたが、その本では囲碁の戦術を「サッカー」になぞらえて解説していました。
今回は「ボクシング」の戦い方を参考にしていますが、スポーツと囲碁を対比させた王九段のセンスに感心です。

「殴る」と「構える」、バランスが大切だと思いますが、私などザル碁党はつい「殴る」方に力点がいってしまいます。 要注意ですね。

まだ三分の一ほどしか読んでいませんが、ナルホドと思う点はあります。
ただ、この本を手にしてから「ネット碁」の成績は低迷、結局のところ「ヨミの力や計算力」が勝負を左右するようです。

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思い出の棋士/梶原武雄・九段

2011-11-08 18:58:39 | プロ棋士

「月刊・碁ワールド/思い出の名棋士」11月号は梶原武雄・九段。
梶原九段が亡くなられたのは平成21年11月28日(86歳)、ほぼ2年前になります。
元気な頃はテレビの解説者としてよく出演しており、独特の梶原語(オワ、カルサバ、ヌル、ムズ等々)で視聴者を楽しませてくれました。

木谷一門・研究会の師範をしていた時期もあり、そうそうたる棋士が梶原九段の薫陶を受けたんですね。
その厳しさは「荷物をまとめてクニに帰れ」というセリフが、何度も飛ぶほど熾烈だったそうです。

現代の師弟関係をみると梶原九段時代に比べ、ずいぶんヌルくなっているようです。
その分、結果は「自己責任」ということなんでしょうが、この風潮の是非はどうなんでしょう・・・。

Ahyougo2

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2011/11月)

2011-11-06 19:06:11 | 囲碁

昨日(11/5)の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
以前PRしていた教室の見学会を行ったのですが、見学に来たのは1組と不調でした。
残念ながら囲碁に対する認知度は、まだまだと実感した次第です。

教室の大半は小学生で、高学年になるとある程度「学ぶ」という意欲が感じられますが、低学年の中には「遊び感覚」で来る生徒もいます。
囲碁に集中しないで騒いだり、ふざけたりで教室の雰囲気も悪くなります。
問題の生徒の保護者には、この教室が「遊びの場所」ではなく、「囲碁を学ぶ場所」と認識してもらいたいところです。

    ◇   ◇

Tama5 午後は「玉村町囲碁会」の11月度月例大会、参加者は18名とイマイチでした。
棋力下位の会員(5~6級以下)が少なく、負けがこむと面白くないのが参加を妨げているようです。
「勝っても負けても楽しく」と思うのですが、そう簡単ではないようで・・・。

優勝は岡部さん。メンバーの中では長老クラスですが、若々しい碁を打ちます。

私の成績は●○●○の2勝2敗。黒星先行ではいけません。

Akaki

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2番目の孫誕生

2011-11-04 22:28:02 | 日記・エッセイ・コラム

先日(11/1)、次女に男の子(孫)が誕生しました。
10/24に長女の娘(孫)が生まれ、一週間ほどで二人目の孫誕生。女房殿はアタフタと駆け回っています。

・誕生日時:11月1日、6時3分
・体重:2,672g、身長:48cm

次女は心配性ですが、オットリした面もあります。
孫息子はどんな風に育つか・・・。
父母、祖父母のどんなDNAを引き継ぐか・・・。

Amago2

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第36期名人戦第6局/山下、名人・本因坊に

2011-11-03 18:46:08 | プロ棋士

第36期名人戦挑戦手合七番勝負第6局が10月27日、28日に静岡県伊豆市で行われた。結果は白番の山下本因坊が3目半勝ちをおさめ、シリーズ成績4勝2敗で名人位を奪取した。山下は初の名人就位。井山の3連覇は成らなかった。
難解な戦いに終始したシリーズは山下名人誕生で幕を閉じた。真っ向から戦い続けた井山「山下の土俵」に敢然と立ち向かったが惜しくも敗退。新名人に輝いた山下「持っている力は全部出し切れたと思う」。
     (日本棋院HPより抜粋)

「山下名人本因坊、史上7人目の快挙」 「激戦の果て井山力尽く」
     (週刊碁見出しより)

       ◇  ◇  ◇

激戦を制し初の名人位についた山下本因坊。史上7人目となる名人・本因坊ですが勝負師の雰囲気が漂い、より存在感がアップしたようです。
名人位3連覇を断たれた井山前名人。ガチンコ勝負に力みがあったのでしょうか。

本シリーズは序盤から乱戦、難解な碁が続き、形・筋などを重視する日本的な棋風から、中・韓の「戦い中心のスタイル」に変貌してきたように感じました。
ザル碁党には理解できない内容が多かったのですが、スジ悪と思われるゴツイ手も結構見られましたね。

       ◇  ◇  ◇

今回の対局地は静岡県伊豆市「鬼の栖(すみか)」。名人戦では何度も対局されています。
宿の名は、瀬戸内晴美(寂聴)が1960年代に発表した小説「鬼の栖」にちなんでいるそうです。

本シリーズの対局地、第1局目から第3局までは東京、京都、青森・弘前で、第4局から第6局は下田、熱海、伊豆市と静岡県で3局が行われました。都心からも近く、温暖な気候が適しているのでしょうね。

Awood

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第37期天元戦第1局/井山が先勝!

2011-11-01 22:44:19 | プロ棋戦

結城聡天元に井山裕太・十段が挑戦する第37期天元戦挑戦手合五番勝負第1局が10月24日に静岡県浜松市で行われた。結果は白番の井山十段が中押し勝ちをおさめ、タイトル奪取に向けて1勝目をあげた。第2局は11月8日(火)北海道札幌市で行われる。
    (日本棋院HPより抜粋)

「関西対決、井山先勝」 「結城、序盤でリードも・・・」
    (週刊碁、見出しより)

    ◇  ◇

第1局を制した井山・十段、押され気味の中盤から黒模様を巧みに削っての勝利でした。

敗れた結城・天元、序盤好調の流れも時間に追われて苦しい展開になったようです。

本シリーズは関西対決、関西棋士同士による番碁は48年ぶり(昭和38年十段戦、橋本宇太郎十段 - 半田道玄九段)だそうです。関西勢の勢い、いつまで続くか・・・。

    ◇  ◇

今回の対局地は静岡県浜松市のグランドホテル浜松「聴涛館」。
「聴涛館」は「ちょうとうかん」と読むそうです。人名の場合は「聴涛(きくなみ)」のようで・・・ムズですね。

浜松市のある静岡県、東は伊豆半島から西は浜名湖付近まで東海道にそって広い地域にわたっています。
気候は温暖で農産物や海産物も豊富、住みやすそうな地域ですね。
ただ「東海沖地震」の予想もあり、不安な面もあるようです。

Acosmos

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