この記事を書いている段階ではまだ、全容はわかっていないが、アルジェリアの石油プラントでの人質事件の状況が刻一刻と明らかになってきている。そして、多くの日本人技術者の方が命を落とされてしまったようだ。
大変、残念で悲しい事態となってしまった。
命を落とされた方たちは、年齢、職種は異なっても、私と同じように、頑張って仕事をしていたのであろう。それなのに、それとは全く関係のない暴力によって命を落とされたわけで、本当に無念なことだっただろう。
理不尽な暴力にさらされた恐怖と、無念を慮るに、亡くなられた方のご冥福をお祈りするしかできないことが残念で悲しい。
”企業戦士”などという表現をする報道、論説が多いが、そういったくくりはどうかと思う。皆さんそれぞれの方が、それぞれの意志、考え、理想をもってそれぞれの会社での仕事に従事している。そして、過酷な状況へと赴いていっている人もいる。
私は、たまたま医者ではあるが、労働者の一人であることには変わりない。「職業に貴賤無し」という言葉もあるように、仕事をしている人というのは、それぞれの人がそれぞれの意味、意義を持って仕事をしている。
だから、今回のような事件の報道において、“戦士”などという表現をつけることは、残虐なテロ行為によって命を落とされた方達に対して、気の毒に思えてならない。
人を殺してはならない、それは人として生きている私たちが存在するにおける大前提である。さらに、テロ行為というものは、人を人としてすら扱わない卑劣な犯罪行為である。
このようなことがこの先、もう2度と起こらないことを祈る。
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人質多数が死亡との現地報道 アルジェリア邦人拘束
産経新聞2013年1月17日(木)23:34
【カイロ=大内清】アルジェリア南東部イナメナスでプラント建設大手「日揮」の日本人駐在員らがイスラム武装勢力に拘束された事件で、菅義偉官房長官は17日夜、記者会見し、アルジェリア軍が17日、人質救出のため攻撃を開始したことを明らかにした。現地からの報道によると、攻撃により人質多数が死亡したとの情報があり、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、外国人の人質35人と犯行グループの15人が殺害されたと報じた。
日本人人質の安否は不明。モーリタニアの通信社は犯行グループ側の話として、日本人1人を含む外国人人質数人を拘束していると伝えた。ロイター通信は17日、アルジェリア治安筋の話として、日本人2人を含む外国人人質25人が解放されたとも報道。情報は錯綜(さくそう)しており、日本政府は確認を急いでいる。
武装勢力側がアルジャジーラに語ったところでは、拘束された外国人は日本人少なくとも3人のほか米国人、英国人、フランス人など計41人。国籍は約12カ国に上るとみられる。
武装勢力は16日、英メジャー(国際石油資本)BPなどが運営する天然ガス関連施設を襲撃、従業員らを人質に同施設に立てこもった。この襲撃で英国人ら3人が殺害されたもよう。
武装勢力側は、隣国マリでのフランスの軍事介入停止などを要求したが、アルジェリア政府は武装勢力との交渉を拒否するとともに、同国軍が一帯を包囲。
軍は17日、人質救出のためヘリなどを投入して同施設付近の攻撃を開始。ロイター通信などによると、同国軍は、武装勢力や人質らが乗った車両を攻撃し、双方に死者が出た。住民の話では、現場には多数の遺体があり、アルジェリア人の人質多数も死亡した。
一方、日本人の人質1人は17日、アルジャジーラの電話取材に「アルジェリア軍の発砲で負傷した。ケガは軽く、手当ても受けている」と話していた。日揮によると、現地責任者の木山聡さんとみられる。
アルジェリアのウルドガブリア内相によると、武装勢力は約20人で、国際テロ組織アルカーイダ系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」のベルモフタール元幹部が率いたとみられる。
大変、残念で悲しい事態となってしまった。
命を落とされた方たちは、年齢、職種は異なっても、私と同じように、頑張って仕事をしていたのであろう。それなのに、それとは全く関係のない暴力によって命を落とされたわけで、本当に無念なことだっただろう。
理不尽な暴力にさらされた恐怖と、無念を慮るに、亡くなられた方のご冥福をお祈りするしかできないことが残念で悲しい。
”企業戦士”などという表現をする報道、論説が多いが、そういったくくりはどうかと思う。皆さんそれぞれの方が、それぞれの意志、考え、理想をもってそれぞれの会社での仕事に従事している。そして、過酷な状況へと赴いていっている人もいる。
私は、たまたま医者ではあるが、労働者の一人であることには変わりない。「職業に貴賤無し」という言葉もあるように、仕事をしている人というのは、それぞれの人がそれぞれの意味、意義を持って仕事をしている。
だから、今回のような事件の報道において、“戦士”などという表現をつけることは、残虐なテロ行為によって命を落とされた方達に対して、気の毒に思えてならない。
人を殺してはならない、それは人として生きている私たちが存在するにおける大前提である。さらに、テロ行為というものは、人を人としてすら扱わない卑劣な犯罪行為である。
このようなことがこの先、もう2度と起こらないことを祈る。
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人質多数が死亡との現地報道 アルジェリア邦人拘束
産経新聞2013年1月17日(木)23:34
【カイロ=大内清】アルジェリア南東部イナメナスでプラント建設大手「日揮」の日本人駐在員らがイスラム武装勢力に拘束された事件で、菅義偉官房長官は17日夜、記者会見し、アルジェリア軍が17日、人質救出のため攻撃を開始したことを明らかにした。現地からの報道によると、攻撃により人質多数が死亡したとの情報があり、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、外国人の人質35人と犯行グループの15人が殺害されたと報じた。
日本人人質の安否は不明。モーリタニアの通信社は犯行グループ側の話として、日本人1人を含む外国人人質数人を拘束していると伝えた。ロイター通信は17日、アルジェリア治安筋の話として、日本人2人を含む外国人人質25人が解放されたとも報道。情報は錯綜(さくそう)しており、日本政府は確認を急いでいる。
武装勢力側がアルジャジーラに語ったところでは、拘束された外国人は日本人少なくとも3人のほか米国人、英国人、フランス人など計41人。国籍は約12カ国に上るとみられる。
武装勢力は16日、英メジャー(国際石油資本)BPなどが運営する天然ガス関連施設を襲撃、従業員らを人質に同施設に立てこもった。この襲撃で英国人ら3人が殺害されたもよう。
武装勢力側は、隣国マリでのフランスの軍事介入停止などを要求したが、アルジェリア政府は武装勢力との交渉を拒否するとともに、同国軍が一帯を包囲。
軍は17日、人質救出のためヘリなどを投入して同施設付近の攻撃を開始。ロイター通信などによると、同国軍は、武装勢力や人質らが乗った車両を攻撃し、双方に死者が出た。住民の話では、現場には多数の遺体があり、アルジェリア人の人質多数も死亡した。
一方、日本人の人質1人は17日、アルジャジーラの電話取材に「アルジェリア軍の発砲で負傷した。ケガは軽く、手当ても受けている」と話していた。日揮によると、現地責任者の木山聡さんとみられる。
アルジェリアのウルドガブリア内相によると、武装勢力は約20人で、国際テロ組織アルカーイダ系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ組織(AQMI)」のベルモフタール元幹部が率いたとみられる。