こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

心の坂の上り下り

2013年01月11日 | 生き方について考える
心というものは、重力によって引っ張られている。

先日、生きていることそのものがポジティブな状態、生きるというエネルギーを汲み上げている状態だと感じた(『生きている限りはポジティブに』)が、それというのが、この心の重力だったのだ。
正確に言えば、何らかの引力により引っ張られている状態を言葉で言い表さないといけないのだが、物理は苦手なので難しい。

生きるということが、時間軸に沿って心と身体が移り変わっていくものだと考えれば、歩いているのと同じように、心にもアップダウンがある。
人間の心はつねに、坂を上り下りしている。

坂を上ること、テンションを上げる、ということはちょっと大変だ。
いろいろな方法があるかもしれないが、それぞれの人がそれぞれの人の生活のなかでやっていかなくてはいけない。

スポーツは一見よく見えるのだが、それは、結果が良ければ、気持ちが上がるとわかっていることだから、心の坂道を上がるといっても、擬似的なものだ。
坂を上った先に、富士山が見えるからと、しんどい思いをして登って、富士山がそこに見えたら嬉しいが、心が坂道を上がった、というわけではないのはすぐわかる。スポーツのトップの選手にしても、結果は結果、心は心。結果が良ければ心が満たされる、というわけではない。

ゲームにしても、出世競争にしても、業績争いにしても、視点が人との競争であっては、所詮その結果が優越感とかが得られるから、気持ちいいというだけのこと。

それはそれでいいけれど、他人との比較でとどまっているようでは、人間の器のたかが知れる。

心の坂道を上るときの最大の難所は、自分自身の心。
坂道のどこにいるか、自分が上がっていっているのか、下っているのか、など、他人と比べたところで、全くわかるものではない。

そして、その坂道を上りきったと思えるところで、平らな道が広がる。


けれども進む道がいつまでも平坦であるわけは無く、緩やかに下っていて、気がついたら結構低いところにいたりする。

心はいつも坂道を上がったり下ったしりしている。
できれば、心の高みに向かって、いつも上っていきたいけれど、そんなことは無理なので、平らなところをうろうろしたり、少し下ったり。
いろいろあることを楽しめたらいい。


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