こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

一番小さくて一番大きい幸せ

2013年01月23日 | 生き方について考える
生きていることそのものが、最大の幸せであるという、当たり前のことを忘れそうになるときがある。
生きていること自体がポジティブな状態であり、それを維持しようとするのだから疲れるのは当然。時々やめたくなることもある。だが、その生きているというポジティブな状態を最も小さくしてみたところで、生きていること自体が、何にも例えようがなく幸せな状態であるということを知った。

私は病理医なので、間に臨床医がいる分、生きている患者さんとは離れている。それでも、命をかけて手術に臨んでいる患者さんもいれば、治療方針決定のために生検診断のための組織を採取されている患者さん、それ以外にもいろいろな理由、方法で患者さんの組織が採取され、それぞれに診断をつけていっている。そのほとんどすべては患者さんの命につながっていく。だから、目の前に生死をさまよう患者さんがいなくても、できる限り努力する。

生きているというそのことだけで、とても幸せだ。生きている限りは、どんなにささやかなものであっても、幸せを感じることができる。だから、できうる限り生きる努力をしなくてはならないし、人が生きることを妨げることをしてはならないし、生きることを助けることも必要となる。

それがたとえ小さな幸せであっても、生きているということそのものが、最大の幸せに違いない。

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