
ここ数日、月が大きいせいもあって夜道が明るい。月もそれなりに明るいのに、全く暖かく感じられないというのは、なぜだろう、などと下らないことを考えながら歩いたりする。
折角の月夜、綺麗な写真を撮ろうとするのだが、うまくいかない。夜なので、おかしなことをしていると怪しまれてしまうので、人様の家の写真を撮ったりはしない。
夜というものは、何かと物騒であり、大抵の人にとって夜道は暗いよりは明るい方が良い。

この辺り、かつては畑しかなかったのだが、どんどん宅地化が進んで、今や一軒の区画が300坪くらいある家と、高級マンションばかりの都内でも指折りの高級住宅街となりつつある。宅地に転売されていない畑もまだまだ残っているが、先日も一町ほどの畑があっという間に細分化されて十数軒の家が建っていた。せっかく、一区画が広かったのに、もったいない話だ。
それはさておき、この私の帰り道、ひとけが少ない。車は頻繁に走っていて、ときどきひかれそうになるが、よく通る神社の裏は袋小路のようになっていて自動車は通らず、犬の散歩で歩く人にすれ違うこともほとんど無い。
だからだろうか、そこのところだけ、唐突に明るいのだ。

人感センサーで照明がどんどんつくので、後ろを振り返ると遊園地かどこかの広場のように見える。
テレビドラマか映画のロケででも使えそうな綺麗さ、明るさだ。そこに歩いていくと、自分がスポットライトを浴びているような気分にすらなってしまう。

ただ、この広場、というか道を抜けると神社の裏参道に入る。ここは暗くて、境内もひっそりしていて、灯籠が月明かりに照らし出されていて美しい。
今日も一日、あっという間に終わってしまった。それでも、こうやって夜道を楽しむこともできるなんて、それなりに良い一日の終わり方といえるだろう。
鎌倉の山奥にある私の家の前も比較的明るくしている。

ランキング参加しています。クリックお願いします。

