こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

次の、そしてその次の高みに

2013年01月24日 | 日々思うこと、考えること
どうにもこうにも調子が上がってこない。
毎年、秋に感じる気分の落ち込みとは異なる。どちらかというと、スランプというもののような感じだが、それとも違う。なんだか、こう、足が前に進まないという感じだ。

言い換えると、先に待ち構えているものに対してひるんでいる。という状態ともいえる。


駆け出しの頃は、怖いもの知らずで、どんどん前に進んでいるような気がしていたが、ある程度経験を積んだところで、自分が知らないことがどれほど多いか、ということを知るという壁にぶつかる。
無知の知。

そこで、今度は勉強をしながら、少しずつ進むことになる。
私にしても、人様に自慢できるほど勉強したわけではないが、それでも、勉強していくと、次に誰も知らないこと、というのが出てくる。教科書はもとより、論文をさがしても、でてこない。
Nobody Knows.
神のみぞ知る。


このあたりにくると、しんどい。
診断をしたり、研究をしていても、どこかに書かれていることを引っ張ってくる、あるいは、焼き直しのようなことをして済んでいる状態なら良いが、気がついたら自分が先の方を歩いていた。

iPS細胞の山中先生のようにとてつもなく高い山を登って、さらに、その先を目指している人がいるのに、我ながら情けない話だが、コロ健なりに緩やかとはいえ坂道をそれなりに登ってきて、ちょっと小休止というところにいる。そして、その先に進もうと思ったら、いよいよ急坂が出てきた、というところだ。

先へ進むことの困難さにひるんで動けなくなっているが、そうしている時間はそれほどない。
周りにはたくさんの人がいる。じっとしていてはみんなに迷惑をかけてしまうことになる。それに、私の代わりなどいくらでもいる。

さらなる高みを目指して前に進むか、引き返すか、いずれにしてもじっとしてはいられない。

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