典型的なロードムービー。善人二人が主人公の、色々な意味でいい映画だった。
私は1963年生まれ。この映画の冒頭でこの話が1962年とでたのでびっくりした。私が生まれる1年前だ。
私はアメリカで生まれた。その頃の米国がこんなだったというのは話ではわかっていたけど、実際こんなだったのかと思うと泣けてきた。
父は身重の母と一緒に海を渡って、私と弟をもうけた。
両親から差別を受けた話を聞いたことはない。それが北部だったからかもしれない。でも差別はあったはずだ。私が留学した時も、”これって差別されてる”と思うことはあった。
日本にも根深い差別がある。ただ単に、肌の色、出自が違うというだけで深く交わることなく差別している。一緒の目的に向かって何かしたら、そこには連帯とか友情とかが生まれてくる。そういったことがないまま区別するということが差別であって、全く意味のないことだとつくづく感じる。人種という区別に意味がないのではないかと考えさせてくれる映画だった。
大ヒットにも納得