さお彼岸前にお供えしておいた花はまだ萎れずしっかり咲いていたので、今日持って行ったものと合わせて、お花はほぼ倍になり、随分賑やかになった。
今日は祖父の本命日。妻も息子も忙しく、両親も都内からやってくるのは大変だというので、私が一族を代表してお墓参り。天気は快晴で、ナイトを連れて行った。まだ、喉は痛くて時折咳も出るけれど陽の光を浴びたら元気になるだろうと期待もあった。
お彼岸も過ぎ、霊園は少し空いていた。名物の桜はまだ咲いていなかった。
祖父が亡くなったのは、つい数年前のことだと思っていたのだけど、墓誌をみたらもう16年経っていた。あれ?今年は17回忌?などと思いながら墓掃除。今年もナデシコが咲いている。この間掃除しておいたから、掃除はあっという間に終わった。写真を撮って、妻に送ったらお線香の煙が祖父の笑顔に見えるという返事が来た。
たしかに、我が一族の男性の特徴である面長な顔がなんとなく見え、それが笑っているように見えなくもない。でも、妻が言っている煙の輪郭と、私が思っている輪郭とは全く違うかもしれない。
祖父はとてもおだやかな人で、戦後事業がうまくいかなくて苦労したこともあったらしい。孫の私にはとても優しい人だった。甘えてわがままばかり言って、随分困らせたのかもしれないけど、幼かった私はよくわからなかった。
久しぶりに祖父とあれこれ話そうと思っていたのだけど、祖父の思い出が随分薄れていて、あまりたくさん話すことができず残念だった。
ご先祖様