何かの困難に直面したとき、それに立ち向かって頑張るか、それとも逃げるかということには大きな違いがある。
立ち向かう、ということは困難を突破することがその時の目的であって、その目的を達成するために不平、言い訳をしないで向かっていくということ。
一方で、逃げる場合、さっさと尻尾を巻いて退却するならまだいいのだけど、言い訳をしながら退却するというのは良くない。
自分で責任をとらず、責任を誰かに転嫁するということ。
私は、自分の人生が今こうあることの多くを父の責任にしてきた。
何か決めなくてはいけない時になると、急に父が出てきて私の人生の進路を決めた。
私はその都度、ささやかな抵抗を試みたものの、それを打ち破るほどの気概も、さらには自分の主張を納得させるだけの努力もせず、父の言うがままにしてきた。
父以外の人との関係においても、私は他人が強いる人生を歩いているような気がする。
だから、人生がそれほど楽しいものではなく、悩んでいるだろうか。
中学受験で、徹底的に順位至上主義、偏差値至上主義を叩き込まれ、自分の価値が数値化されているかのような錯覚に陥り、自己肯定感を失い、自信をなくし、自分自身で人生を選んでいくことができないできたように思う。
自分の可能性は(それほど高くもない)偏差値の範囲内にしかなくて、偏差値を超えたところには自分の人生は及ばない、そう思って生きてきた。
なんだか、随分残念な生き方をしてきたものだ。
遅まきながら、これからでも自分の人生というものを取り戻すことはできるだろうか。
いつでもここがスタートライン