こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

世界中、誰も責任を取らなくなってきた

2018年12月16日 | 日本のこと、世界のこと

今日の鎌倉、最高気温が8度。降水確率60%で、昼過ぎには結構な本降りとなった。夕方になったら晴れた。

なんだか変な天気だったけど、とにかく寒かった。

最近の報道を読んでいて思うことがある。

財務省が森友問題に関係した改ざんをしたことが明らかになっても、大臣は責任を取ることはない。ちょっと前までは、大臣が不祥事を起こしたら総理大臣は任命責任をとっていたけど、つい最近あった某大臣の不祥事について責任を取ろうなんていう雰囲気はまったくない、というか他人事。

アメリカでも大統領の元側近だとか腹心の部下が不祥事を起こしてもどこ吹く風。まあ、あの人は自分のことで精一杯だから仕方ないか。

トップがそうなんだから、下々の者がそうなっても仕方ない。

笑い話のようだけど、東京医大の理事が”不祥事の責任をとって”総退任したのが、ツイッターで話題になっていた。

責任を取る、ということが世界中このままなくなっていくのではないか、そんなことにならないかと心配になる。

私は大丈夫かな

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昨日の私の発表に対するご意見

2018年12月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

昨日の発表、全然別の意見が出てきて結構盛り上がったというか、準備した内容に対し、(take home messageどころではなく)臨床医側から反対意見がでて、つっこまれまくった。

昨日のご意見を思い出すと、私が失敗だったとすれば最初の考えで突っ走ってしまったこと。でも、予定通りに行っていたらきっちりした結論が出ないことがわかっていた。それよりは、病理医としての診断所見をもとに勝負に行ったのだけど、臨床医の逆襲にあってしまった。肩を持ってくれると思った病理医の一部も臨床医側に立たれてしまって、四面楚歌。

まあ、もともとアウェーの研究会、こんなものだろう。

今日はお疲れ、ぐったりして1日終わった。

まあ、それなりに面白かったんですが

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発表まで15分

2018年12月14日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

今朝はいつもより早起きした。ここのところ寒さに負けて、寝坊気味だったのだけど、元どおりの時間に起き、元の1本早い電車に乗って出勤した。昨夜、ふたご座流星群で流れ星を見つけることはできなかったけど、今朝は一瞬の美しい夜明けを見ることができた。

時間内に仕事を片付け、スライドをもう一度見直す。あとで直そうと思っていたのにわすれていたところが出てくる。"しまった!"と思って直す。一ヶ所直すと、次々とズレが生じる。前後のスライドも手直しして、結論のスライドも少し直す。臨床医との打ち合わせも終わった。発表まであと少し時間があるが、take home messageを作るかどうしようかと思案中。

少しドキドキ

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脳卒中にご用心

2018年12月13日 | 日々思うこと、考えること

目覚ましを止めた後、すぐにまたうとうとしてしまったようで、10分ほど寝坊した。いつもなら、すくなくとも1、2分は起きるのを待つのだけど、そんなわけで、今朝はすぐに起き出してしまった。迅速診断当番、遅刻は許されない。それに明日のプレゼンの準備も終わっていない。今日も忙しい!と、いろんなことが頭の中を駆け巡り、アドレナリンは体を早く目覚めさせようとする。でも、こういう動きは心臓、血管に負担がかかり、不整脈を起こしたり、血管が破れたりと、ろくなことはない。

この時期、特に気をつけなくてはいけないのが脳血管障害、すなわち脳卒中。

脳というのは、脳みそというだけあって、それはそれは柔らかくもろい臓器だ。みそというか、糠に釘の糠のような臓器だから、ちょっと出血するとあっという間に病変は広がる。そして、神経細胞は酸素要求度が高くて、血液が途絶えるとそれらの細胞はすぐに死んで、そこだけ脱落してしまう。

脳内の先端の末梢血管は細いので、血圧が急に高くなったり、寒くなったりすると、年をとって固くなっている血管などはやぶれてしまう。脳出血だ。ちょっとした出血でも気をつけないと、機能障害をきたしたりする。あとは、血液の粘り気が高くなることにも注意が必要。血液が粘っこくなると血管は詰まりやすくなるのは、水道管を想像すればわかるだろう。寝る前に一杯、起きたら一杯の水は必須で、それ以外にもこまめに水分補給をしたい。

生活習慣を見直して、穏やかに、酒を飲み過ぎない生活を目指したい。目覚ましで起きるのだけでもびっくりするのだからよくないのだけど、これはしかたない。でも、音量を小さくしておくとか、少しだけ早めに設定してスヌーズで少しずつ起きるとか、そんな工夫はしておきたい。

12月は忘年会で飲む機会が増えるので余計に注意がいる。


生活はおだやかに

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心のざわつきを客観的にみる

2018年12月12日 | 生き方について考える

生きるということは、いろいろなことを経験するということだ。

人生、一寸先は闇、何が起こるかわからないから興味深い。一瞬ののち命を失うかもしれないし、それでも幸運に命拾いするかもしれない。

よく晴れて遠くまで見通せることもあれば、雨で窓が曇って外がみえなくなることもある。すべてが暗闇に包まれてしまうことだって何度もある。

人生とは大きくて長いトンネルのようなもの。自分の心もそのトンネルの中にいて、右往左往し、その都度楽しかったり、苦しかったりする。

右往左往するたびに、心はざわつく。そんな時に大切なことは、自分は自分で何も変わりはしないということを知っていること。

自分自身の心がどう揺れ動こうと、他人の目から見たら自分はほとんど、否、何も変わっていない。

人生は一度しかない。自分がしなくてはいけないこと、成し遂げたいと思うことを客観的に認識し、自分に対して後ろめたく無いように生きていくように心がけたら、心のざわめきもすぐに収まる。


自分は自分

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5分/2時間の雨降り

2018年12月11日 | 通勤・交通・旅行

昨晩のニュースで、関東地方は今夜が雨模様で、西の方は雪かもしれないというのを聞いていたのをすっかり忘れていた。朝のニュースで天気予報のタイミングに合わなかったのが問題だった。

帰宅時雨が降っていても鎌倉駅までは車で迎えに来てもらうか、最悪タクシーで帰ったらいいけれど、問題は勤め先の病院。歩いて2、3分だけど、雨に打たれたらそれだけでもあまり嬉しくない。私の場合、いまの勤務先までの2時間のうち、電車の中が1時間半、そのほかが乗り換え等で、外を歩く時間は5分にも満たない。5/120。そんな割合のために、傘を持っているというのも、けっこう面倒だけど、結局のところ、仕事を終えて外に出て雨が降っていたら、傘をささざるを得ない。

こういう日の天気予報は必ずといっていいほど当たる。それもいまにも雪になりそうな氷雨。

さすがに、折りたたみの傘をさし、少し早足で駅まで歩き電車に乗ったら、足の指が凍えそうに冷たくなっていた。久しぶりにジムに寄りたかったのだけど、金曜日の発表の準備が遅々として進んでおらず、8時過ぎまで職場にいたら、一汗流す元気もなくなり、まっすぐ帰った。

手付かず

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まずはCPC終了

2018年12月10日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
 病院のCPC(臨床病理検討会:Clinico-Pathological Conference)があった。プレゼンテーターとしてそれなりに張り切って発表した。

 CPCは基本的に病理解剖となった症例についての検討会で、臨床医による患者さんが亡くなるまでの臨床経過のプレゼンテーションの後、病理医が病理解剖の所見のプレゼンテーション、そして病理解剖診断の解説を行い、現在知られている知見を合わせ、その患者さんの全経過をまとめる。出席者は、100人前後で、関係科のほかに臨床研修医2期分(80人ぐらい)。



 症例は、いくつかの重要な疾患がオーバーラップしていて、一部の病態は鑑別が難しく、そのことを組織学的に明確に分けることは難しかったが、あらかじめまとめておいた自分なりのストーリーはそれほどはずれてはいなかった。

 主治医の臨床医もなかなか優秀で、頑張って臨床経過、問題点をよくまとめてくれていたということもあって、私が受け持った病理パートの出来は70点ぐらいだったが、なかなか有意義な検討会となった。全体的には80点ぐらいだろうか。
 1週間前に、同僚の前で行った予演会では今一つだったのだけど、その時の意見を聞いて手直しできたことも良かった。同僚とは有り難いものだ。
 次は金曜日の生検診断検討会のコメンテーター。これは、自分以外はほとんど敵のようなアウェー感満載の検討会で、病理医同士でも意見が異なると攻撃してくる。症例はけっこう複雑で難しく、まだ結論めいたものは出ていない。あと3日半ある。ギリギリだけどなんとか頑張ろう。

なかなかジムに行けない

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それは不運ではなく幸運

2018年12月09日 | 自然災害・事故・感染症

一瞬のことだった。

あと、0.01秒何かがズレていたら妻も私も死んでいたかもしれなかった。

親戚との集まりの帰り、首都高横羽線の下り線、大師の料金所を過ぎてから数分のところを走っていたときのこと、突然カランカランという音が聞こえ、次の瞬間、目の前に1メートルぐらいの鉄パイクようなものが、右車線のほうから私の目の前に飛んできた。フロントガラス越しにその物体が見えたが、2車線道路で逃げ場もなく、ハンドルをまっすぐに握ったまま身構えていた。ダメかもしれないと思っていたら、間一髪、その物体の方が少し早く下に落ちて車のフロントグリルにぶつかったようだった。そのまま、路肩に飛んでいって、幸い車の下に巻き込むことはなかった。

高速の路上から緊急電話を高速警察に連絡したのち、閉鎖直後の大黒ふ頭パーキングに誘導され、事故の説明をした。

こういう事故は、補償も出ないか。いままでの私だったら、大損で、大変な不運だと嘆くところだったが、そんなことはない、命に関わることとならずに良かった、運が良かったと心から思えた。

誕生日の夜、寒い高速道路上で、誰かの落とした鉄パイプがフロントガラスをつき破り、妻と私の顔面に飛んできて、二人で即死となっていたらどうなっていただろう。息子に一体いつ連絡が取れるかなどわからないし、留守番させていたナイトとコロは、翌日までほうっておかれただろう。それにこのブログ、どなたにもそのことを告知できないままそれきりだった。

不運を不運というのは簡単なことだけど、死神をやり過ごすことができたことそのことが幸せなのだ。神様が生きていろと言ってくれたのだと、この命を無駄にせず、残りの人生社会の役に立つ生き方を探さなくてはいけない。

九死に一生を得たのだから

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詰むか、乗りきるか

2018年12月08日 | 日々思うこと、考えること

土曜日の出勤はゆとりがあって楽だ。でも、電車の本数が少ないのでちょっと油断するとウィークデイの倍ぐらい待たされることになる。

気をつけないといけない。

そろそろ、仕事に馬力を入れなくてはいけない。このままでは、詰んでしまう。乗り切るためにもしばらくの間、ブログはライトにしよう。

さて、今日は少し落ち着いて仕事を片付けたいのだけど、うまくいくかな。

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電車の中で段取りを

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街はクリスマスの装い

2018年12月07日 | 日々思うこと、考えること

仕事帰り、ちょっと買い物にと銀座に寄ったら街はすっかりクリスマス。

少し残念だったのは、東京オリンピックに向けてかそこここで工事が行われていること。贅沢を言っても仕方ないのだけど。


ところで、ミキモトのクリスマスツリーが無くなってしまい残念に思っていたら、隣の山野楽器が綺麗なツリーを店先に置いていた。一緒に見た妻が、「ミキモトは年に一度のことよりも、売り場面積を取ったのかしら」とからかい気味に言っていた。



それにしても外国人が多い。歩いている人の4分の1はそうなんじゃないか?みんな楽しそうに歩いている。買い物に入った店では、8割ぐらいが外国人、札束を出してキャッシュで買い物をしている。

山野楽器の隣の木村屋であんぱんを買っていたら、外国語で客と店員がやりとりしていて驚いた。

日本は安全で平和で安全だ。



外国人労働者受け入れ拡大が政治問題になっているが、観光客がほとんどの銀座や鎌倉を歩いていると、そんなことはどこ吹く風、という感じだ。でも、お店で働いているバイリンガルの人も、外国人労働者かもしれない。

国籍を問わず、すべての人が日本で安全に幸せに暮らしてくれるようになるといいのだけど、どうしたらいいだろう。

 

雨は夜更け過ぎに ♬

 

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ゆとりある労働を当たり前に

2018年12月06日 | 日々思うこと、考えること

通勤時、満員電車に押し込まれるたびに軽いパニックに陥る。もともと狭いところが苦手で、飛行機も通路側でないとつらい。

仕事の密度が高くなるのも苦手だ。仕事がなければいいというわけではなく、適度にあるのがいい。贅沢といえば贅沢だけど、仕事を選ぶというのは大事なことだ。”仕事なんて、選べない”という人もいるけれど、最近それが誤った考え方だと気がついた。”仕事を選べない”のは間違った状態であって、今の社会が間違った状態にあると言える。

 

働き方改革だとか、外国人労働者受け入れだとか、労働に関する問題が続々と噴出している。朝刊には医師の働き方についても話題になっていた。 労働にはいろいろな問題があると思うが、まずは働く人が、少しでも余計なストレスを感じることがないようにするということを考える必要がある。

国籍にかかわらず、人間には皆人権がある。それらが尊重されてこそ、労働というものは成立する。ブラックな職場をあきらめるのではなく、ブラックな職場はあってはならないのだ。

基本的人権の尊重

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妻への感謝

2018年12月05日 | 妻の名言

私の誕生日はもう少し先なのだけど、息子の都合で昨晩、妻と息子が私の誕生会をしてくれた。娘が留学中で不在なのは残念だが仕方がない。誕生会といっても、いまさら将来への抱負なんてことを話すことはなく、普段の夕食と同じように他愛のない会話をしながら妻の手料理を美味しくいただいた。食後、紅茶をいれ、ロウソクを5本だけ立てた、小さめの、それでも3人には多めのバースデイケーキを食べた。

ささやかな誕生会のあと、妻と二人になり、プレゼントのお礼を言いながら、ふと思ったことを尋ねた。

「いつもありがとう。ところで、僕には何を求めているの?」

すると妻は、「ありがとう、と言ってくれたらいいの」と答えた。「たとえば何かした時に、よく出来てたらよくやったね、とか、そんなことを言ってくれたらいいわ」と。続けて、「私には”お疲れさま”はいらないのよ。」と。

言われてハッとした。私は、いつも自分のことばかり。仕事が大変、体調が今ひとつ、そんなことばかりで、私はこれまでどれだけ妻が考えていること、思っていることにどれほど気を配ってきだだろう。妻の誕生日だとか結婚記念日だとか、その都度お祝いをするけれどそれらは、それらの行事そのものが目的化しているだけで、心から妻のこと、妻を含めた夫婦のことを祝っていただろうか。私は”そうすればいいだろう”とばかりに、本当に大切なことが何かわかっていなかった。

私はこれまでどれほど妻のことを思ってきただろうかと考えると、情けない気持ちになった。このブログでも、”妻の名言”などといって、妻があれこれ私を励ましてくれるたり、ねぎらってくれたりする言葉を残しているけど、私は言葉をかけてもらうばかりで、私から妻にそういう言葉をかけてあげたことがこれまでどれほどあったろう。

”あーあ、やっちまった”、どころではない。結婚して以来、ずっとそうだったのだから取り返しがつかない。よくこれまで愛想をつかされずにきたものだ。失われた夫婦の時間を取り返すことができないなら、この先どうしたらいいのだろうかと考えることはある意味浅はかなことだ。まずは、妻の希望通り、「ありがとう」という言葉を忘れずに毎日を過ごすことから始めよう。そして、それは家族にも、周りの人に対しても。

いつだって、今がスタート

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病理診断と患者さんとの関わり

2018年12月04日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

病理医は患者さんとは直接顔をあわせることは無いけれど、見えないところでそれぞれの患者さんと深く関わっている。患者さん自身の訴え、主訴があって、それが発端となって病気の診断、治療が始まる。患者さんの体のどこかにしこりがあるとか、見た目がおかしいという場合は、一部を取ってきて調べる、これを生検診断という。外科医、内科医をはじめとして色々な臨床科の医者が病変の一部を取ってきて、病理に持ってくる。そこで、病理医は臨床情報(場所、年齢、性別)をもとに、組織像を顕微鏡でみてその病変の診断をつける。これが病理診断だが、診断がつかない時は一般染色(HE染色)の他に免疫染色を行う。免疫染色というのは病変内にいる、ガン細胞、炎症細胞などの異常な細胞の中にあるタンパク質を探しだす染色で、今日の病理診断の主流となっている。さらに、一部を使って遺伝子の発現を検査するという方法もある。昨日書いた通り、この辺りの新しいタンパク、遺伝子情報も近年飛躍的に伸びている。先日、本庶 佑先生がノーベル賞を取ることになったPD L-1タンパクもそんな新しいタンパク質だ。もちろん、このタンパク質に関わる免疫染色もある。

生検してきた組織を含む病変が、手術で取ることのできる病変であれば、手術切除する。薬で対応すべきものならばそうなる。同じ腫瘍であっても胃癌なら、まずは手術で切除するし、悪性リンパ腫ならば化学療法が行われる。乳癌のように両方を組み合わせることもある。そのような場合、胃癌なら、切除した胃の組織を病理医が癌の広がりや転移の有無を決定する。悪性リンパ腫ならば、化学療法後に骨髄に転移していないかとかそういったことを調べてフォローアップする。乳癌で抗がん剤がちょこうした例であれば、腫瘍が消えて無くなっていることを調べる。

他にも、移植医療、生殖医療など多くの医療に病理医は関わっているのだけど、なかなかそういったことを一般の人に知ってもらうことはない。仕事だから、自分自身の病理医としてのモチベーションが下がるというわけではないのだけど、知名度が低いためにこれから病理の道に進もうという人がなかなか増えないのは残念なことだ。

なんだか、尻切れトンボのような文になってしまったが、臨床とのカンファとCPCの準備があり、今日はこの辺で。

ほかにもいろいろ

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進歩に頭が追いつかない

2018年12月03日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

この前、偶然だが、ゲノム編集についての講演を聞く機会があった。

ゲノム編集といったところで、本質的な部分、すなわちDNAを構成するのがATGCだということに変わりはないのだが、ここに介入する方法、すなわちゲノム編集に至るまでの近年の進歩の速さには驚いた。分子生物学の進歩は20年周期でエポックメイキングなことが起こっているそうだ。1953年、二重らせん構造の提唱、1968年制限酵素、1987年PCRで、ゲノム編集技術が一般的になってきたのが2000年に入ってからで、そんなところらしい。私は30年ほど前にPCRをやっていたけど、今はどんな実験をやっているのだろう。

癌に対する分子標的療法やがん免疫療法についてもついていくのが大変になってきた。もちろん病理医はこれらの技術革新を理解した上で、関連する疾患の診断を行っていかなくてはいけないのだけど、全臓器について知らなくてはいけないので、大変だ。

昔は昔なりに大変だったんだ、と開き直ることもあったが、やっぱり今の方が大変だ。

新しい疾患や病態の機序が次々と明らかとなり、それに伴う医学知識も膨大な量となっていて、医学部で習得すべき知識量も昔より増えている。今の医学生は大変だ。

幸い、コンピューターの技術が飛躍的に伸びたことで、学習方法や知識へのアクセスが大幅に改善しているから、人間の能力を超えるほどの学習が必要とはなっていない。スポーツの世界で記録が更新されるのと同じといえば同じだが、それにしても昔は良かった。肉体的能力はそれほど進歩していないのだから、多少なりとも体に無理が生じるだろう。

医学部教育はさておき、私のような一般病理医もどんどん増える医学知識の吸収を日々怠ることなくやっていかなくてはいけないのだが、日々大変だ。

もちろん、歳のせいもあるのだけど

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久しぶりの読書記録・・・2018年11月の読書記録

2018年12月02日 | 読書、映画、音楽、美術

鎌倉はだいぶ紅葉が進んできた。今年は塩害がひどかったけど、それを免れたところもある。少しずつ紅葉を探して散歩する。

久しぶりの読書記録。ここのところ、本当に読んでいなかった。

11月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:537
ナイス数:14

もう迷わなくなる最良の選択: 人生を後悔しない決断思考の磨き方もう迷わなくなる最良の選択: 人生を後悔しない決断思考の磨き方感想
自分の能力を認めてくれる会社の方がいいと思えるんだったら、そう決めればいい。 社会の役に立つ人間になる。 自分も、みんなも喜ばせられる、それが正しい選択。 慈悲喜捨。 仲良くしましょう。
読了日:11月19日 著者:アルボムッレ・スマナサーラ
最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)感想
次々と激しいことが起こるけれど、主人公の心はへいたんで描写は淡々と進んでいく。人間は主体的でありながら、客観的に自分を見ながら生きている、そんなことを考えさせてくれる物語だった。人生すべては必然的に進み、偶然はない。だから奇跡は起こらないけど、奇跡かと思えることが必然の先にある。
読了日:11月30日 著者:ミランダ ジュライ

読書メーター

読書は心の滋養

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