こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

妻への感謝

2018年12月05日 | 妻の名言

私の誕生日はもう少し先なのだけど、息子の都合で昨晩、妻と息子が私の誕生会をしてくれた。娘が留学中で不在なのは残念だが仕方がない。誕生会といっても、いまさら将来への抱負なんてことを話すことはなく、普段の夕食と同じように他愛のない会話をしながら妻の手料理を美味しくいただいた。食後、紅茶をいれ、ロウソクを5本だけ立てた、小さめの、それでも3人には多めのバースデイケーキを食べた。

ささやかな誕生会のあと、妻と二人になり、プレゼントのお礼を言いながら、ふと思ったことを尋ねた。

「いつもありがとう。ところで、僕には何を求めているの?」

すると妻は、「ありがとう、と言ってくれたらいいの」と答えた。「たとえば何かした時に、よく出来てたらよくやったね、とか、そんなことを言ってくれたらいいわ」と。続けて、「私には”お疲れさま”はいらないのよ。」と。

言われてハッとした。私は、いつも自分のことばかり。仕事が大変、体調が今ひとつ、そんなことばかりで、私はこれまでどれだけ妻が考えていること、思っていることにどれほど気を配ってきだだろう。妻の誕生日だとか結婚記念日だとか、その都度お祝いをするけれどそれらは、それらの行事そのものが目的化しているだけで、心から妻のこと、妻を含めた夫婦のことを祝っていただろうか。私は”そうすればいいだろう”とばかりに、本当に大切なことが何かわかっていなかった。

私はこれまでどれほど妻のことを思ってきただろうかと考えると、情けない気持ちになった。このブログでも、”妻の名言”などといって、妻があれこれ私を励ましてくれるたり、ねぎらってくれたりする言葉を残しているけど、私は言葉をかけてもらうばかりで、私から妻にそういう言葉をかけてあげたことがこれまでどれほどあったろう。

”あーあ、やっちまった”、どころではない。結婚して以来、ずっとそうだったのだから取り返しがつかない。よくこれまで愛想をつかされずにきたものだ。失われた夫婦の時間を取り返すことができないなら、この先どうしたらいいのだろうかと考えることはある意味浅はかなことだ。まずは、妻の希望通り、「ありがとう」という言葉を忘れずに毎日を過ごすことから始めよう。そして、それは家族にも、周りの人に対しても。

いつだって、今がスタート

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