今日のスポーツ界最大のニュースといえば、水泳平泳ぎ100m、北島康介選手の金メダル獲得です。正直、水泳に関しては、あまり詳しくはないですが、生中継で見ていた単なる感想程度になるのは承知で書きます。
今回の北京のプールは深く、波があまり立たないことと、天井が高く圧迫感がないという理由で選手からは好評です。しかし、今回の北島の金メダルは、多少条件が悪かろうとも他を圧倒してしまいそうな強さを感じさせてくれる勝利でした。北島の準決勝のタイムは全体の2位で、本人にしては不本意なレースだったようです。
しかし、決勝は世界記録の勝負になると、万全の準備をしてきた北島は、本番で自分のベストレースをするという、なかなか難しいことをやってのけます。素人目には、前半50mの折り返しで3位になった結果を見る限り、ちょっときついのかなと一瞬思いました。しかし、これは前半を抑えて後半のタイムの落ちを最小限に食い止める、北島の作戦でした。
今回、初めて水泳のラップタイムをじっくり注目して見たのですが、陸上あたりだとイーブンペースを保って走ることが可能なのに比べると、水泳はハードで、タイムが後半落ちるのは当たり前なのだということがわかりました。そのため、北島ほどの第一人者でも、後半のタイムは落ちるものなのです。
ですから、一見後半上げたように見えた北島の泳ぎは、実は落ちを最小限に抑えて相対的に上がった作戦だったのです。このレースのポイントは、北島のターンでした。3位で折り返した北島は、ターン直後の水面浮上の時点で、相手に対してわずかながらリードを確保します。
これで先頭に立った北島は、とうとう他の選手は相手にならず、世界記録を示す緑色のラインが勝負の相手になりました。後半落ちるのが当たり前の水泳では、このラインには大抵抜かれてしまうのですが、北島は逆にリードを広げ、腕の長さほど世界記録の緑色のラインより前に出て優勝します。
これがいかにすごいことかは、ゴール後にライバル選手が悔しがらず、素直に北島の快挙を称えた事実に現れています。4位に終わったハンセン(米国)や、隣のレーンのオーエン(ノルウェー)も、北島のもとに駆け寄って祝福していました。長く語り継がれるであろう、北島の快挙は、日本スポーツ界の歴史にも残るでしょう。
今回の北京のプールは深く、波があまり立たないことと、天井が高く圧迫感がないという理由で選手からは好評です。しかし、今回の北島の金メダルは、多少条件が悪かろうとも他を圧倒してしまいそうな強さを感じさせてくれる勝利でした。北島の準決勝のタイムは全体の2位で、本人にしては不本意なレースだったようです。
しかし、決勝は世界記録の勝負になると、万全の準備をしてきた北島は、本番で自分のベストレースをするという、なかなか難しいことをやってのけます。素人目には、前半50mの折り返しで3位になった結果を見る限り、ちょっときついのかなと一瞬思いました。しかし、これは前半を抑えて後半のタイムの落ちを最小限に食い止める、北島の作戦でした。
今回、初めて水泳のラップタイムをじっくり注目して見たのですが、陸上あたりだとイーブンペースを保って走ることが可能なのに比べると、水泳はハードで、タイムが後半落ちるのは当たり前なのだということがわかりました。そのため、北島ほどの第一人者でも、後半のタイムは落ちるものなのです。
ですから、一見後半上げたように見えた北島の泳ぎは、実は落ちを最小限に抑えて相対的に上がった作戦だったのです。このレースのポイントは、北島のターンでした。3位で折り返した北島は、ターン直後の水面浮上の時点で、相手に対してわずかながらリードを確保します。
これで先頭に立った北島は、とうとう他の選手は相手にならず、世界記録を示す緑色のラインが勝負の相手になりました。後半落ちるのが当たり前の水泳では、このラインには大抵抜かれてしまうのですが、北島は逆にリードを広げ、腕の長さほど世界記録の緑色のラインより前に出て優勝します。
これがいかにすごいことかは、ゴール後にライバル選手が悔しがらず、素直に北島の快挙を称えた事実に現れています。4位に終わったハンセン(米国)や、隣のレーンのオーエン(ノルウェー)も、北島のもとに駆け寄って祝福していました。長く語り継がれるであろう、北島の快挙は、日本スポーツ界の歴史にも残るでしょう。