Kobby loves 埼玉&レッズ

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理想の戦い方(8/14野球日本対台湾)

2008-08-15 21:28:50 | 他スポーツ
今大会で最後になるとはいえ、野球日本代表がオールプロのドリームチームを結成して、監督に「日本野球の象徴」とも言える星野監督を据えたことで、今大会こそ金メダルを取るという日本野球界の本気度は見えます。ただ、韓国、台湾、キューバのように国を挙げて野球を勝たせるという国は以前からありました。

そのため、今回の野球は、そういった本気な国と真剣勝負をやって、どこまで勝てるかを計る、重要な機会です。おとといのキューバ戦に敗れた日本は、予選突破の4位以内を確実にするためには、何としても台湾に勝っておかなければいけない試合でした。

野球の性質が、日本と台湾で全然違うというのは、こういう国際舞台でないと感じられません。特に、台湾には左バッターが少ないというのは注目点で、つまり足を生かして内野安打でもいいから塁に出ようというタイプがあまりいないという意味だろうと解釈できます。

日本としては、台湾相手のこの試合で、何とかチームとしての戦い方を確立する必要がありました。特に、エースのダルビッシュが乱れて初戦を落とした以上、場合によってはこの日の先発の涌井をエースに繰り上げる可能性もありうるので、涌井には流れを作って欲しい試合でした。

ただ、涌井の投球は決して順調ではありませんでした。なかなかスライダーでストライクが取れず、試行錯誤しながらの投球になっていました。しかし、涌井が緩いカーブでストライクを取ってきたのは台湾の意表を突いたようで、ごまかしもあったにせよ、6回を1失点で切り抜けることに成功します。

今の阪神のJFKに見られるように、先発は6回まで持ってくれれば、強力なストッパーで目先を変えながら戦うというのが、どうやら星野監督のやりたかった野球のようでした。7回は岩瀬、8回は藤川、9回は上原と、各自が役割を果たす投球で台湾を抑え、理想の戦い方はこれだと日本のファンに示してくれました。

ただ、不安点は4番新井の不振です。星野監督は信頼した選手はとことん使うという考えを持っているらしく、新井はそんな「信頼されている」選手のはずです。ただ、2試合ノーヒットという結果を見ると、短期決戦の今大会を考えると、何か手を打つかもしれません。
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北島康介の2冠

2008-08-15 09:35:14 | 他スポーツ
以前の記事で、平泳ぎ専門家で技術のスイマーということを書いた北島康介選手なので、今回の200mは素人目にわかる北島の技術はないかという点に着目して見ました。勝負に関してはかなり早い段階で安心して見ていられる展開だったので、普段は熱くなって目が届かない北島の技術を、ちょっとだけチェックできました。

その技術とは、北島は他の選手より、水しぶきが小さいということです。これはどういうことかといえば、新聞情報では北島は脚力が他の選手より強いから、水面下に潜っている時間が他の選手より長く、水しぶきが小さくできます。これは理にかなっています。これを見たときに思い出したのは、1988年ソウル五輪金メダリスト、鈴木大地元選手のことでした。

鈴木は背泳ぎですから、まったく泳法は違うのですが、鈴木が開発して当時の世界をあっと驚かせたのは、スタート直後から水面の下に潜って、抵抗を最小限に抑える「バサロスタート」でした。あの当時高校生だった私は、水泳の授業でひそかにバサロを試してみたりしたくらいです。

のちに、バサロ泳法はルールが改正になって一定距離以上は禁止され、何メートル以内に水面に浮上しなければいけないとなってしまったのですが、水泳で水面下に潜ることはそれだけ理にかなっているということになるのでしょう。電撃戦の100mとは違って、ペース感覚が大事な200mでは、北島は自分の技術を最大限に発揮しようと意識したのではと思います。

楽しみにしていた世界記録こそ出ませんでしたが、北島しかできない、「ゆったりと泳ぐ」スタイルが本番で発揮できたことに敬意を表したいと思います。北島は今大会をもって引退の意向らしいので、これもまた、思い出の中にしまわれることになるのでしょう。
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