Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

暑さの中の消耗戦(8/16FC東京対浦和)

2008-08-16 23:53:19 | 浦和レッズ
今日は味スタに行ってきました。ちょうど出かける時間に、浦和は雷雨で、これは先が思いやられると思ったのですが、味スタは路面がまったく濡れておらず、結局雨に遭ったのは最初だけでした。

今日のFC東京戦、浦和が慎重なゲームの入り方をしたという印象があります。一見、強気の攻撃的布陣に見える3-4-3ですが、この布陣は、実はFC東京のボックス型4-4-2に合わせた布陣でした。なぜかといえば、浦和の3-4-3で、一人が一人ずつマークに付いていくと、布陣のバランスを崩さず相手CBの一枚を除く全選手にマークをつけられるシステムになるからです。

ただ、相手ボランチに付く格好の、鈴木啓太と阿部勇樹の位置が高く、逆に相手右SBの長友に付いていた永井は引かされる布陣になっていました。これは、おそらく高い位置で鈴木啓太と阿部勇樹がボールを奪い、そこから速攻で達也、高原が走るというゲームプランだったように思えます。

事実、高原が2度決定機をバーやポストにヒットさせたシーンでは、鈴木啓太が起点になっていたはずです。これが決まっていれば会心の勝利ということになったでしょう。しかし、決まらずに0-0で折り返したことで、試合は消耗戦の模様になってきます。

浦和としては、鈴木啓太や阿部勇樹に、いつまでも高い位置からの守備を要求していては、この暑さではいつか足が止まってしまいます。そのため、このバランス重視の慎重策をどこかで崩す、ポンテ投入はいつになるかということがポイントでした。ただ、先に仕掛けたのはFC東京で、こちらも慎重策で入れていた浅利に代えて、ボランチに攻撃的な梶山を投入したのは勝負でした。

ポンテを入れるなら、どうしてもトップの枚数を一枚削るしかありません。そこで高原に代えてポンテということになったのですが、これで鈴木啓太、阿部勇樹を高い位置に張らせず守備的にして、ポンテの卓越した個人技に賭ける布陣にしてきました。ただ、決勝点がその鈴木啓太のパスだったのは面白いです。

しかも、相馬の飛び出しでオフサイドラインをくぐらせるという発想は、相手も虚を突かれたようで、見事に決まりました。その後は、ポンテのパスで面白いようにえぐっていたのですが、相手が赤嶺を入れて3トップ気味にしてきた勝負手で、浦和はすっかり引かされてしまいました。

最後の戦い方は、ベタ引きサッカーで決して誉められた内容ではありませんが、とにかく勝ち点3です。ただ、堤投入で逃げ切るゲームプランは、正直ぎりぎりのところで耐えただけで、破綻寸前だったと思います。戦い方はうまくないなという、ちょっとすっきりしない思いも多少はあった試合後でした。
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よく走った(8/15なでしこ対中国)

2008-08-16 10:03:24 | レディース
中国の女子代表といえば、長身FWを前線に並べて強引なサッカーをやってくるというイメージがありました。ただ、今回の中国は、スピード型の9番を走らせるサッカーでした。しかし、どうも映像を見る限りでは、この9番が本調子ではなかったようです。トラップが足元で落ち着かなかったり、なでしこのDFに体を入れられたりしていました。

なでしこの勝因を挙げるとすれば、何と言っても「よく走った」という一点に尽きるでしょう。中国が後ろでつなごうとしても、永里や大野を先頭にしっかりプレスがかかり、中盤でなでしこが取ることができました。本来なら、なでしこも連日の中2日、しかもノルウェー戦で絶対勝たなければいけない試合をしたことで、疲れていないはずはないです。

しかし、なでしこは練習では疲労困憊だったようですが、試合になるときっちり体調を合わせてくるところはさすがです。今まで、ノルウェーや中国のような、パワー系チームと対戦するときは、ある程度走り負けは覚悟で、少ないチャンスをものにすることを狙うのが多かったです。

今の日本は、体力レベルが向上して、ノルウェーにも中国にも走り勝っています。次第に相手が消耗してきて、日本がペースを握れるようになる展開を見ると、日本の女子サッカーが冬の時代を乗り越えて良かったと思います。実は、シドニー五輪で予選敗退して出られなかった頃が、日本の女子サッカーの冬の時代でした。

一時、いろいろな企業が、外国の女子選手とプロ契約を結んでいたバブル時代がありましたが、そのバブルがはじけた2000年~2002年といったあたりはすっかり休廃部が相次いだ冬の時代でした。そんな冬の時代に、海外で力をつけていったのが、今の日本のエース澤です。何とか日本の女子サッカーをメジャーにしたいという澤の思いは、今回結実したと言ってもいいでしょう。

なでしこリーグにも、神戸のNPO法人が持っている「INACレオネッサ」という新しいチームが出てきていますし、これからまだまだ成長できる下地はあるはずです。もちろん、メダルを持ち帰って欲しいですが、たとえ4位でも、大いに拍手を持って迎えたいと思います。
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