
「アムダ円卓会議」は、正式には
第3回市民参加型人道支援外交円卓会議
「AMDAの東日本大震災被災地での活動をとおして」プログラム
2011年7月2日、岡山市国際交流センターにて開催された。
出席者は、支援者、東北被災地派遣者、マスコミ等 約100名。
内容はAMDAの菅波代表による全体総括報告に続き、延べ150人以上の派遣者の代表による報告があった。
AMDAの活動は緊急医療支援と思われがちだが今回の東日本大震災では、様相が大きく変わっていた。
以下の報告者の方々の職種をみれば、被災地でなにが求められているか一目瞭然だ。
報告は、派遣日順となる。
1.医師 個人的に救援に向かうが現場では支援を受け入れ態勢が整わない状態で調整に時間をとられる。
2.住職 RNN(宗教者ネットワーク)からの派遣。祈り、死者への追悼。
3.医学生 イスラエル医師団の受入れ調整
4.心理療法士 災害心理(集団としての心理) ブース対応ではなく24時間寝食を共にする支援
5.医師
6.看護師 緊急支援から日常的支援への過渡期
各地からの短期派遣のために調整に注力が必要だった。注目されたのはソーシャルワーカー、ケアマネの支援が欠かせないといわれたこと。日常的な支援には介護保険の利用が欠かせない。これは医師、看護師が日頃からソーシャルワーカー、ケアマネとチームとして仕事に関わっているため、両者を欠いては十分な支援ができないことのあかし。看護師の方々の共通した感想だそうだ。この発言を聴いて「やはり」と納得した次第。ソーシャルワーカー、ケアマネは、調整者としての訓練を積んでいる。被災地で力を発揮できるはずである。
7.鍼灸師 日本では被災地に鍼灸師が入ったのは初めてではないかとのこと。
このような派遣者の顔ぶれを見ていくと、AMDAのネットワークの柔軟さがよくわかる。
医療支援といえば医師を頂点にピラミッド型に思えるが、支援する内容からは並列型のネットワークであり、菅波代表は
並列型支援ネットワークのチーフ・コーディネーターとも思えてしまう。
続く。