2016年5月28日、岡山の放送局で『サクラソウの人々』が放映されました。
当日にこのブログでも取り上げました。
一地方の放送局が制作したドキュメンタリーが他の地域でどのように放送されるのかは知りませんが、
6月ごろから、このブログにアクセスが続いています。
ゆっくり、拡がり続けているようです。
安心して住むことができる場所。
手に入れることは、人によっては容易なことかもしれません。
しかし、それがとても困難な人々がいます。
生活の根本である住居を手に入れられないという困難は目に見えにくいのですが、
その困難を抱える人にとってはまさに死活問題なのです。
社会福祉の中でも「住むこと」は非常に重要なことだと思います。
しかし、各学会でも大きく取り上げられることなく、研究者も多くはありません。
住居の所轄官庁は、厚労省と国交省です。
いわゆる縦割り行政です。両省が機動的に動くことができるシステムが必要だと思います。
『サクラソウの人々』の反響をみていると、全国で安心して住める住居を求めている人がいかに多いかわかります。
アパートや公営住宅の住みたいと思っても、保証人がいなくて申込さえできない人が多いのです。
高齢になれば、保証人になってくれる親族がいなくなる可能性も高くなります。
「サクラソウ」はそのような人々にとって、すがる1本のわらです。
全国から、助けを求める声が岡山に届いています。
しかし、対応する力はありません。
国や地方自治体も、大きな課題として取り上げてきませんでした。
いま、人々の声にならない声を国に届けることがNPOの使命だと考えている人々の全国的な活動が始まろうとしています。
政策提言につながるこの活動をこのブログでも応援していこうと思います。