岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

最近の交通事故に思う。

2012-04-30 07:23:05 | 日本の仲間

京都での2件の歩行者への衝突事故、長距離ツアーバスの高速道路事故。
いずれも多数の死傷者が出てしまった。
車社会が発達し現代生活に欠かせないからといって「仕方がない」で済むことではない。

車は人間が運転する限り、「走る凶器」に変わりはない。

「走る凶器」からいかに身を守るか。
「凶器」は走らないようにすることが一番。
鉄道や路面電車が安全や資源面から交通の中心にすべく研究や運動をしている人々もいる。
運転は職業としている人に多くを任せるということでもある。

人と車を切り離すことが安全にはベストである。
京都亀岡の生活道路での事故は、防護柵の設置や段差設置で防げたはずである。
私は生活道路での段差設置が効果的だと思う。
むろん、住民の中にも利便性を優先する人は多く、設置には抵抗するかもしれないが、あの事故を思えば説得できるはずだ。

バスツアーの夜間運行では、運転士二人乗車が義務づけられているものと思っていた。
一人運転ができること自体が大問題だ。
当然、義務化にしなくてはならない。
人を運んでいるのだ。二人乗車は最低限必要だ。
今までスキーバスなどでも乗っているが一人運転はなかった。

車社会と原子力の関係もよく考える必要がある。
車を生産するために使う電力は膨大である。
それは資源枯渇につながるし原子力発電の必要性にも繋がる。
車社会にも決別することを訴えれば、日本の基幹産業からの抵抗は原発以上かもしれない。
しかしその決別は必要と思う。

日本経済が低迷し他国に抜かれていくことを積極的にとらえれば、
実は私たちに「もう今の進め方は止めた方がいい」と誰か(神か天か仏か)が啓示しているように思う。


交通事故で亡くなられた人々に哀悼の意を表します。

最新の画像もっと見る