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「四苦八苦(しくはっく)とは、仏教における苦しみの分類」とは理解していてもその内容については考えたことがなかった。
まず、四苦は、
生・老・病・死
これはよく言われていることで理解できます。
では八苦はどうでしょう。
生・老・病・死の他に八つの苦しみと思いそうですが、生・老・病・死に、後四つの苦しみが加わるということです。
それは、
・愛別離苦(あいべつりく) - 愛する者と別離する苦しみ
・怨憎会苦(おんぞうえく) - 怨み憎んでいる者に会う苦しみ
・求不得苦(ぐふとくく) - 求める物が得られない苦しみ
・五蘊盛苦(ごうんじょうく) - あらゆる精神的な苦しみ
この四苦の中で、意外に思うのは、怨憎会苦。
私の感覚では、そういえばこれも苦痛だな―と思うけれど。八苦に入るのは意外でした。人によっては非常な苦しみかもしれませんね。。
五蘊盛苦は、もっともすごい苦しみです。
以下のように書いてある辞書もあります。
「身心や環境すべてを形成している五要素にとらわれている苦」
ということは、他の七つの苦は、すべてこの五蘊盛苦に含まれるということになります。
最後の苦にこのような苦が置かれていることこそ、仏教の深さかもしれません。