岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「四苦八苦」って、ちゃんと理解すればそうは使えない。

2012-06-02 09:32:08 | 日本の仲間

「四苦八苦(しくはっく)とは、仏教における苦しみの分類」とは理解していてもその内容については考えたことがなかった。
まず、四苦は、
生・老・病・死
これはよく言われていることで理解できます。

では八苦はどうでしょう。
生・老・病・死の他に八つの苦しみと思いそうですが、生・老・病・死に、後四つの苦しみが加わるということです。

それは、

・愛別離苦(あいべつりく) - 愛する者と別離する苦しみ

・怨憎会苦(おんぞうえく) - 怨み憎んでいる者に会う苦しみ

・求不得苦(ぐふとくく) - 求める物が得られない苦しみ

・五蘊盛苦(ごうんじょうく) - あらゆる精神的な苦しみ

この四苦の中で、意外に思うのは、怨憎会苦。

私の感覚では、そういえばこれも苦痛だな―と思うけれど。八苦に入るのは意外でした。人によっては非常な苦しみかもしれませんね。。

五蘊盛苦は、もっともすごい苦しみです。
以下のように書いてある辞書もあります。

「身心や環境すべてを形成している五要素にとらわれている苦」

ということは、他の七つの苦は、すべてこの五蘊盛苦に含まれるということになります。

最後の苦にこのような苦が置かれていることこそ、仏教の深さかもしれません。


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