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佐木 理人記者は全盲です。
点字毎日の記者です。
パラリンピック期間中に毎日新聞の紙面にて記事を拝読していました。
記事を読んでいるときは、記者が全盲とは知りませんでした。
同僚の記者による状況説明を頼りに世界レベルの熱戦を体感し記事にされた。
国立競技場での開会式では、体を揺さぶるような地響きも割れんばかりの大歓声もなかった。
だが、何度も湧き上がる穏やかな拍手にクラシックコンサートの真っ最中のような高揚感を持った。
世界人口の約15%を占めるとされる障害者に思いをはせる時間にもなった。
この文章に新鮮な驚きがあった。
確かにクラシックコンサートの観衆の反応と近いかもしれない。
静かな競技会場には、さまざまな音が響き渡る。
共栄の水しぶき、コートで大きくバウンドするゴールボールの玉、足で畳をする柔道選手の動き、
激しくぶつかり合う車いすラグビーの選手たち。
私は何度も両手をギュッと握り、身を乗り出した。
ベンチから選手への声援や手拍子が送られる。
世界各地で障害者を見守り支える人たちの存在を間近にし、うれしくなった。
一方、不十分と感じたこともあったそうだ。
・オンラインの手続きが不便で苦労した。
・ホームページでの登録が自力でできなかった(全盲の女性)。
・点字ブロックに不備があった。点字付きの案内板は、確認した限り音声案内がボタンを押しても作動しなかった。
やはり観戦取材には迷いがあったそうです。
コロナ下での開催に疑問を投げかける障害者の声が身近にあったとのこと。
以下の文章も印象に残りました。
オリ・パラの壁を取り払ってもらいたい。
開会式や閉会式は一つでいいのではないか。
共生社会にへの近道は、ともに過ごす時間を造り、増やしていくことである。
まったく同感です。
お読みいただきありがとうございました。