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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

米国は世界を混乱させただけなのか。

2006-11-12 10:17:28 | 日本の仲間
米国には伝統的に一国主義がある。
開国と鎖国を繰り返しているわけだ。
また 強烈な愛国主義の時代が繰り返し起きる。
米国は 大方の予想以上にブレが大きい国だ。
世界に対する影響力が大きいだけに そのブレが世界に与える影響は
計り知れない。
米国は基本的に内政の国と思っているから 国内事情が最優先される。
相対的に他国との関係は軽い。
軽いという心理の中で 9.11という国内でのテロがあれば
冷静さを失ってしまう。
このような場合は言論(マスメディア)も同じだ。

このような特性がある国の考えにインスタントに同調したのが
日本の前政権だったわけだが、小泉氏本人だけが強運だったばかりに
国民は不運だったというのが政権が終わっての総括だ。
今や小泉チルドレンも同じ思いだろう、他人からすれば棚ぼただから
しかたないと思うが、その政権が続いて間に成立した法律に
泣かされるのは「下流」といわれる私たちだ。
介護保険や障害者自立支援法という悪法は今も生き続けている。

この点もやはり「小泉強運」の不幸である。
そして「小さな政府」という米国のまやかし論法に、当たり前と
乗った日本国民も深く反省をしなければならない。
小泉強運が「小さな政府」の同調を国民に訴え国民も同意した時に
医療費も社会保障費も軽んじられてしまったのだ。
「小さな政府」とは米国流の市場原理主義的な主張なのだ。
単に行政の規模削減の話ではない。
この論議の混乱は意図的になされている。
「制度の適正化」と「小さな政府」論議とは、別物なのだ。

また最近の安倍政権の成長志向とイノベーション志向に
アナクロを感じないだろうか。それを進めるための法人税減税も
時代錯誤的ではないか。
安倍政権は しばらくは政治的は発言を控えて 経済主導と考えて
いるが、それも底の浅いものだ。
前政権の「米国経済・政治ベッタズム」に決別ができるはずが
ないのだから、何も期待してはいけないのだろう。

さて、表題に「米国は世界を混乱しただけなのか?」は
まさにその通りと思う。
ではプラス面はといえば どのように考えても「ない」。
しいて言えばホールドアップしたリビアのカダフィ大佐がいることか。
これとて私には詳しい情報はない。

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